脳梗塞や心筋梗塞、ガンなどで入院をされている場合、退院後の生活への不安はとても大きくなります。
後遺症や、生活の制限がない場合には良いですが、口からご飯を食べることが難しい場合や人工呼吸器が必要な場合も少なくありません。
今回は、在宅介護の強い見方ともいえる在宅療養支援診療所についてお伝えしたいと思います。在宅療養支援診療所では、訪問診療だけでなく、 24時間対応の往診や看取り、高度な医療技術も在宅介護で可能となります。
在宅介護を行う予定があり、ホームドクターを探している場合には、ぜひ参考にされてみてください。
1. 在宅療養支援診療所とは?
在宅療養支援診療所とは、在宅介護で最期を看取るところまでできるように、サービス提供できる医療機関になります。
今までは、人工呼吸器や中心静脈栄養などの高度医療技術が必要な症状では、入院が中心でした。しかし、在宅療養支援診療所が設置されたことで、高度医療技術が必要でも、安心して在宅介護をすることができるようになりました。
厚生労働省の調査によると、平成18年度には、全国の在宅療養支援診療所の届出が9,434件であったのにも関わらず、平成22年度には、12,487件と右肩上がりで増えています。 1年間で約1,000施設ほど増えていることがわかります。
在宅療養支援診療所の条件とは?
・患者様を直接担当する医師または看護師が、24時間連絡を取れること。
・24時間往診の可能
・24時間訪問看護のできること
・緊急時においては保険医療機関と連携できること
・ケアマネージャーと連携していること。
・年に一回、在宅看取数を地方厚生(支)局長に報告することなど。
2. 在宅療養支援診療所の見つけ方は?
地域に利用できる在宅療養支援診療所があるかどうか調べるには、ケアマネージャーや地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。
病院で入院中の場合には、病院の医療連携室・相談室(医療ソーシャルワーカー)に相談してみましょう。
3. 在宅療養支援診療所は、往診・訪問診療の両方を行ってくれる
在宅療養支援診療所では、定期的な訪問診療と、体調の急変などによる急な往診にも対応してくれます。
ガンなどの痛みによる緩和ケアや、終末期医療のターミナルケアまで行ってくれるので、在宅介護の強い味方となっています。
まとめ
在宅療養支援診療所は、増加しつつありますが、地域差が大きくなってしまっています。首都圏は、比較的簡単に24時間対応のホームドクターが見つかりますが、地域によっては対応している施設が見つからないところもあります。
在宅介護を行う予定がある場合には、その方の状態にもよりますが、早めに地域のホームドクターを見つけておく必要があるといえます。