車椅子専用クッションは、車椅子に座る姿勢の維持だけでなく、褥瘡予防につながったり座り心地を良くするなど、大切な役目があります。
今回は、車椅子専用クッションの種類や選び方、褥瘡予防が期待されるクッションについてもお伝えしたいと思います。
1. 車椅子専用クッションの種類
車椅子専用クッションは、素材によって種類が分けられます。それぞれの特徴とメリットを比べてみましょう。
ウレタン・ラテックス素材のクッション
車いす用クッション 夢ごこちラテックス メッシュカバータイプ ウェルファン
体圧分散型になっており、安価で軽いのが特徴です。最も一般的なクッションと言えます。クッションが分厚すぎず、沈み込まないので、自分で座る姿勢を変えることができます。
褥瘡予防などの効果は弱く、自分で位置を変えるなどできる方におすすめです。
低反発ウレタン素材のクッション
車いすクッション リフレア アルケア 高通気性 車椅子 スカイブルー 体圧分散 摩擦ズレ低減 腰痛 ムレ防止 座り心地向上 エアスルー構造 低反発ウレタンフォーム
ずり落ちてしまったり、長時間座るとお尻が痛くなる方には、座った部分が沈み込む低反発ウレタン素材がおすすめです。低反発ウレタン素材も、安価で軽いので、持ち運びに便利です。
また、沈み過ぎないので自分自身で座る位置を変えることのできる方におすすめです。
ウレタンフォームとゲル素材のクッション
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(滑り落ち防止のストッパー構造あり)
クッションの中にゲルが入っているので、座ったお尻の位置に合わせて沈み込んでくれます。自分で座り直しができない方や、車椅子からずり落ちてしまう方には、こちらがおすすめです。
ゲルが入っているため、重量は重く、耐久性は落ちます。しかし、褥瘡予防にはウレタンのみの製剤よりも優れています。
空気を含んだクッション
車いす防水クッションカバー(滑り止め加工)400x400x60から80mm WCC-L 4589638303364
介護用ベッドにも広く使われている褥瘡予防に適したクッションです。あとで紹介しますが、エアセルと呼ばれる空気を含んだ突起がたくさんついていて、体圧を分散し、座り直しができない方にも安心して使うことができます。
骨盤を支えてくれることもできるので、自分で座った姿勢を維持することの難しい方におすすめです。クッションの前部分が盛り上がっていて、滑り落ちのストッパーになるような商品がよりおすすめです。
2. 車椅子専用クッションの選び方
車椅子専用クッションの選び方は、その方の座った姿勢が維持できるかどうかで素材を選ぶ必要があります。
車椅子専用クッションの素材の選び方
自分で座り直しができる、自由に足を動かせる方は、ウレタンの入ったクッションがおすすめです。沈み込むことがなく、姿勢を変えやすいので、疲れずにすわることができます。
座り直しが難しい、座った姿勢が長時間安定しない方は、ゲルが入ったクッションで支えてもらうことが必要です。
座り直しが全くできない、座った姿勢が保てない方は、早めに空気の入ったクッションへ移行する必要があります。体圧を分散させて、褥瘡予防につなげる必要があるからです。
防水性クッション
クッションによっては、失禁予防のためにも防水性のクッションカバーがついているものもあります。失禁の心配がある方は、防水性のクッションカバーが付属しているものがおすすめです。
車いす防水クッションカバー(滑り止め加工)400x400x60から80mm WCC-L 4589638303364
滑り止め防止がついたカバーも単品で販売されています。お出かけの時は、一枚予備があると安心です。
3. 失禁対応付き!褥瘡予防も期待できるロホクッション
床ずれ予防 車椅子用クッション ロホ・エアライト 3 失禁対応カバー付 ROHO AirLITE3【ロホクッション/じょくそう予防/体圧分散】
ロホクッションで体圧が分散される
ロホクッションの中には、エアセルと呼ばれる空気を含んだ棒状のクッションがたくさんあります。
アビリティズホームページ
エアセルの高さは最大10cmとなっており、おしりや腰の骨、足の付け根を深く沈み込ませて、広く均等に体の圧力を分散させてくれます。
また、座り直しや体の位置に合わせて、それぞれのエアセルが自在に動いてくれるので、体の体圧のズレや摩擦から皮膚を守ってくれます。
ロホクッションは、あくまで褥瘡予防
ロホクッションは、医療従事者からも褥瘡予防に期待されていますが、すでに褥瘡ができてしまっている人にはおすすめできません。褥瘡ができてしまうと、同じ姿勢を維持することがリスクになりますので、ずっと座っている体勢がそもそも負担になるからです。
あくまで褥瘡予防としての利用となります。
ロホクッションエアライト3は、失禁対応カバー付き
ロホクッションエアライト3シリーズからは、撥水性に優れた失禁対応カバーが標準装備になりました。外出時の失禁は、着替えても、クッションが濡れて座れなくなってしまうのでとても便利です。
まとめ
車椅子には、専用のクッションが必要です。さらに、クッションは、利用者の状態に合わせたものを選ぶ必要があります。
長時間座って、お尻が痛くなるようであれば、クッションの変更を検討する必要があります。