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これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

スイッチOTC医薬品の見分け方とは?メリット・デメリット、節税について徹底解説

セルフメディケーション税制という節税対策が始まってから、スイッチOTCという言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか。

すべての市販薬がスイッチOTCと呼ばれるわけではなく、医療用医薬品として使われていて、安全性が確認されたものだけがスイッチOTCとして一般販売されるようになります。例えば、ロキソニンなどが有名です。

今回は、スイッチOTCとはどんなものなのか?セルフメディケーション税制に申請できるスイッチOTCと一般薬の見分け方について薬剤師が説明していきたいと思います。

また、スイッチOTCネット販売でも購入できるようになりました。そのため、スイッチOTCを安全に購入する方法、メリット・デメリットも解説するので、よく理解した上で利用されてみてください。

スイッチOTCを利用することで、病院に行く時間がない人も、早めのセルフ治療をスタートすることができます。ぜひ参考になさってみてください。

1. スイッチOTCとは?

スイッチOTCとは、処方箋で医師から処方されていた医療用医薬品が、薬局で医師の処方なしに買えるように転換【スイッチ】された医薬品のことになります。

ちなみに、OTCとは、Over The Counterを意味するため、薬局のカウンター越しに購入できることを指します。

例えば、イブプロフェンやアレグラなど、今までは医師の処方で貰えていた薬も、現在では薬局で購入することができます。基本的には、スイッチOTCになってから3年間は、薬剤師からの服薬説明が必要になります。

2. セルフメディケーション税制と医療費控除とは?

セルフメディケーション税制と医療費控除とは?

現在では、基本的に年間10万円以上医療費がかかった人【年間所得200万円以下を除く】は、医療費控除対象となります。また、スイッチOTCを年間1,2000以上買った人は、セルフメディケーション税制の対象となるのです。

医療費控除をおこなうか、セルフメディケーション税制を利用するかは、申請の際にどちらかを選ぶことになっています。

病院で薬を貰うことが多い方は、医療費控除を、薬局でスイッチOTCを購入することの多い方は、セルフメディケーション税制がお勧めです。

スイッチOTCの見分け方とは?

スイッチOTCは、禁煙補助薬やニキビの薬、アレルギー薬や鎮痛剤、湿布など、多くのものがスイッチOTCとして発売されています。

スイッチOTCの見分け方は、スイッチOTCの箱そのものに、【セルフメディケーション税控除対象】マークがつけられています。

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第一三共ホームページ

他にも、薬局のレシートには★印が表示されるようになっているので、レシートを取っておいて、あとで確認することもできます。

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第一三共ホームページ

3. スイッチOTCは、ネット販売もされている

発売から3年過ぎるとネット購入できる

スイッチOTCは、発売から原則3年間は、薬局での対面販売となります。しかし、3年の経過を過ぎると、インターネットでも販売が可能となるのです。

安全に購入するには?

スイッチOTCは、元々処方薬として利用されていたため、効果も良いですが、副作用の可能性もあります。薬局で購入するときには、自分の症状やアレルギー歴などをしっかりと伝えてから購入してください。

また、ネット販売で購入するときには、ネット販売店の信頼性が重要です。何かあった時の相談用窓口があるか、担当の薬剤師の名前はあるのか、期限が表示されているかなど細かく確認してから購入しましょう。

多くの方が、スイッチOTCを使えば治ると考えるのですが、人によっては別の病気や症状によるもののこともあります。

例えば、風邪薬を3~5日間使っていても、一向に良くならないという場合には、抗生物質などが必要になっているケースなど、医師の診察が必要かもしれません。不安であれば、OTCを購入した薬局もしくはネット店舗の薬剤師に相談してみてください。  

4. スイッチOTCにはどんなものがある?

スイッチOTCは、2021年現在、医療用医薬品からスイッチされた特定の88成分を含む約1800品目が対象となっています。

例えば、胃酸を抑えるガスターや、解熱鎮痛剤のロキソニン、アレルギー薬のアレグラなどがよく聞かれる飲み薬です。

外用剤としては、水虫用のラミシールや、カンジタ用のフェミニーナ、口のヘルペス用のアラセナ軟膏などがあります。

5. スイッチOTCのメリットとデメリット

スイッチOTCのメリットとは?

スイッチOTCのメリットは、忙しいときにも、医師の診察を受けることなくスピーディーに購入できることです。他にも、現在ではセルフメディケーション税制が認められているので、たくさん使う方は、節税対策にもなります。

また、自分で薬を選ぶことができるので、使い慣れている薬を常備しておくこともできます。

スイッチOTCのデメリットとは?

スイッチOTCのデメリットは、商品ごとに価格が違うことと、たくさん種類がありすぎることです。自分でネットなどで初めて買うときには、どの薬を選べば良いのか難しいともいえます。

そのため、初めて使うときには、薬局で対面販売を受けてから、自分に合ったものを探すことがおすすめです。

まとめ

スイッチOTCを利用すことで、症状が出た早い段階からセルフ治療することができます。また、繰り返すカンジタなどの症状ならば、常備しておくことで安心感もあります。

スイッチOTCを理解して、自分に合った薬を安全に使用してみてください。