スマートスピーカーとは、 AIが搭載されている多機能スピーカーになります。
CMでもご覧になられたことがあるかもしれませんが、【アレクサ、テレビつけて】などの音声のみで、スマート家電を操作することができます。家電の操作だけでなく、スマートスピーカーは、インターネットを介しているので、その日の天気やニュースも教えてくれます。
スマートスピーカーは、若い世代だけでなく、高齢者や在宅介護・遠隔介護をしている方こそ活用できるシステムともいえます。
リモコンを取りに移動するのが難しい方、リモコンをどこに置いたかわからなくなってしまう方や、独居で曜日感覚が鈍くなっている方にもおすすめです。
今回は、在宅介護の方にこそおすすめできるスマートスピーカーの選び方と、その活用方法について説明したいと思います。
1. スマートスピーカーとは?
スマートスピーカーとは、AIが搭載されていて、音声対話のみで、調べ物や天気・ニュースの確認、スマート家電の操作をすることができる機械です。
スマートスピーカーを使うことにより、身体が不自由な方や、リモコンの管理が難しい高齢者の方でも、音声のみで操作を行うことができます。また、【今何曜日?】など、スマートスピーカーに聞くことで、認知症予防トレーニングにもつながります。
一方で、スマートスピーカーを使う時には、 Wi-Fiとスマートホンが必要となります。スマートホンは、設定の時のみ使用となりますが、Wi-Fiはスマートスピーカーを活用するにはなくてはならないものとなります。
︎https://kaigo.link/entry/smart-speaker-wifi/guide/:=embed
2. スマートスピーカーの選び方
スマートスピーカーの選ぶ基準は、値段・機能性・メーカーやAIの種類の3つになります。ひとつずつ解説していきます。
値段
スマートスピーカーは、安いものでは 5000円以下の商品から数万円するものまで、価格が多岐に渡ります。
値段が高いものほど、後述する機能性が高かったり、音質が良いなどのメリットがあります。
逆に言えば、在宅介護やスマートスピーカーの標準的な機能だけを使いたい場合には、高い商品を買う必要はありません。
機能性
スマートスピーカーを購入するときに、最も重要視されるのが機能性だと思います。一般的なスマートスピーカーができることは、以下の通りです。
・スマート家電を音声操作できる
・ニュースや天気を教えてくれる
・スケジュールの管理
・インターネットによる調べ物など
スマートスピーカーの価格に差があるとすると、音楽を楽しみたい方の音質の良さや、声に反応するマイクの性能などです。
音楽を楽しみたい方、スケジュール管理を家族それぞれの声の認識を分けられる機能がほしいなどあれば、高機能のスマートスピーカーがおすすめです。
メーカー・AIの種類
現在発売されているスマートスピーカーのメーカーとしては、 Amazon・Google・Apple・LINEが主要メーカーになります。それぞれ搭載されているAIが異なり、強みも違います。
Amazonは、出来ること【スマートホンに例えるとアプリ】の種類が多く、Amazonプライム限定にはなりますが、ショッピングも音声対話で行えます。高齢者や在宅介護、一般の機能を利用したい方におすすめです。
Googleは、スケジュール管理や、音声の聞き取り精度が高いのが特徴です。ビジネスマンや家族が多い方には、おすすめです。
Appleは、音楽に強いのが特徴です。 iPhoneやAppleミュージックなどを利用している方には、こちらがおすすめです。
LINEは、ラインを通じたメッセージのやりとりや通話が可能になっています。
メーカーとしては、やはりAmazonや Googleがおすすめになります。
3. スマートスピーカーの活用法
スマートスピーカーを導入することで、様々なことが音声対話のみで、できるようになります。今回は、在宅介護・遠隔介護・認知症の予防に向けての活用法を考えていきます。
見守りカメラ・対話できる
ディスプレイ式の電話機能があるスマートスピーカーが2台あれば、見守りカメラやビデオ電話も可能になります。
高齢の方やLINEをうまく使いこなせない方でも、簡単に顔を見ながら電話ができるので安心です。
Echo Show 5 (エコーショー5) スマートディスプレイ with Alexa、サンドストーン
機械が苦手な方でも、ディスプレイでも操作できるので安心です。
Echo Show 5 は、そのまま置いておくと、紛失や破損の原因にもなります。スタンドを活用することで、安全な上に、見やすいデジタル時計にもなるので、スタンドを合わせてご購入されるのがほぼ必須です。
【Echo Show 5 用】 Amazon純正 角度調節スタンド ブラック
家電の操作ができる
スマート家電なら、Wi-Fi環境を通じて、家電を音声操作することができます。しかし、家電をスマート家電に買い揃えるのは、とてもコストがかかります…。
現在使っている家電をそのまま使いたい場合には、スマートリモコンとスマートスピーカーを連携させれば、音声操作することができるようになります。詳しいやり方も載せておくので、参考にされてみてください。
︎https://kaigo.link/entry/alexa-smart-remote -controller/how-to-connect/:=embed
オンラインショッピングができる
オンラインショッピングについては、Amazonのスマートスピーカーのみが今のところ対応しています。
【アレクサ、爽健美茶をカートに入れて】
と伝えるだけで、Amazonプライムの商品の中から、言われたものをカートに入れてくれます。
【アレクサ、注文した商品はどこ?】
と伝えれば、発注をして荷物がどこにいるのか確認することもできます。
︎https://kaigo.link/entry/amazon-echo/requiring-care-people/:=embed
スケジュール管理ができる
病院の予定や家族の予定など、音声対話をしながらスケジュール管理をすることができます。
天気やニュースを教えてくれる
出かける前の服装を選ぶ時に、天気や気温の確認が必要となります。スマートスピーカーがあれば、音声操作のみで確認することができるので、雨具や上着の準備にも、とても便利です。
認知症の予防につながる可能性
【今日は何日?何曜日?】など、日常の日付感覚を保つためにも使うことができます。特に、一人暮らしの高齢者などは、話し相手がいないために脳の活性化がしにくくなっています。
スマートスピーカーを使うこと・スマートスピーカーに話しかけることで、日内リズムも取りやすくなると考えます。
4. 在宅介護におすすめのスマートスピーカー
在宅介護や遠隔介護の方におすすめのスマートスピーカーは、 Amazon Echo Show 5 になります。
Echo Show 5 (エコーショー5) スマートディスプレイ with Alexa、サンドストーン
価格も手頃で、ディスプレイ式のため、ビデオ電話をすることで、見守り機能も果たしてくれます。
また、AmazonのAIであるアレクサが搭載されているので、 Amazonプライムショッピングも音声操作で行うことができます。
オムツやトイレットペーパーなどかさばる買い物から重い飲み物まで注文することが可能なので、とても便利です。
他にも、音声だけでなくディスプレイ操作も一部ですが行うことができます。音声操作というスペックに抵抗がある高齢の方も安心して取り入れることができるといえます。
まとめ
スマートスピーカーは、若い世代だけではなく、高齢の世代や介護を必要とする方に特に有効活用するといえます。
スマートスピーカーの導入は、Wi-Fi環境や初期設定にスマートホンが必要となるのは、ネックかもしれません。しかし、身の回りの方やご家族に設定を助けてもらうことで導入できるのであれば、スマートスピーカーは今の生活を激変させるともいえます。