夕方や朝方など薄暗い時間帯の屋外は、高齢者にとっては足元が見えにくく、とても危険です。また、高齢者の半数以上の事故は、住居で起きているといわれています。
今回は、高齢者向け転倒防止便利グッズとして、屋外センサーライトの選び方と特徴、オススメアイテムをご紹介したいと思います。
工事不要・電源不要で取り付けられる商品もあり、防犯にも繋がりますので、是非参考にされてみてください。
1. 在宅介護での転倒とは
独立行政法人国民生活センターの2010~2012年にかけて医療機関から収集したデータによると、 65歳以上の高齢者の事故発生場所は、77%が住宅で起こっていることがわかりました。
事故の内訳は、転倒・転落が半数以上となっています。
転倒・転落により、骨折などを伴う恐れがあるため、住宅内での転倒防止措置は、必須と言えます。
転倒防止に役立つ便利グッズ
住宅内の転倒防止に役立つグッズとしては、手すりやスロープをつけることが望ましいです。これらは、要介護認定を受けていれば、住宅改修補助金を受けることもできます。
また、手軽につけられるものとしては、足元センサーライトや、階段に目立つ滑り止めシールをつけることも効果的です。
特に一軒家で、屋外に階段がある方は、センサーライトがあると夕方〜朝方までの移動にとても便利です。
足元センサーライトのメリット
・足元が見やすくなる
・階段があるという認識を本人に知らせてくれる
我が家の母は、視覚障害のため(光の認識あり)早い段階でセンサーライトの導入をしました。転ばずに、本人も気をつける場所がわかりやすくなったようです。
2. 屋外センサーライトの選び方
屋外センサーライトの選び方としては、コンセント式、電池式、ソーラーパネル式があります。それぞれのメリットや設置場所の注意点をご紹介します。
コンセント式
コンセント式は、コンセントがある場所でしか使用することができません。特に、ライトを屋外に設置する場合には、コンセントが取れる場所のみつけることができます。
メリットとしては、ソーラーパネルや電池のように、消えたり暗くなってしまうなどの電力不足を起こさないことです。一度設置してしまえば、ずっと利用することができます。
電池式
電池式は、どこでも取り付けられるのがメリットです。使いたいところに簡単に取り付けができるので、足元に近いところに複数置く場合にはとても便利です。
一方で、屋外に置く場合には、防水である必要があります。また、電池が少なくなってしまうと、ライトが暗くなったり消えてしまうことがあります。
ソーラーパネル式
ソーラーパネル式は、太陽光をエネルギーとしているため、電池の交換や面倒なコンセントも必要なく使うことができるとても便利なアイテムです。
一方で、十分に太陽光が当たらないと、エネルギー不足となってしまうため、ライトの光が暗くなるなどのデメリットもあります。
3. おすすめ屋外センサーライト
日当たりが良ければ、ソーラーパネル式がとても便利だと思います。しかし、我が家のように足元に向けて設置する場合には、電池式の方が現実的かなとも思います。
もちろん、コンセントがあるなら、コンセント式が最も安定した光を出してくれるのでオススメです。
ソーラーパネル式センサーライト
取り付け工事も、コンセントの電源確保も必要のないソーラーライトになります。付けたい場所に紐で固定したり、テープで固定するだけで簡単に取り付けが可能です。
4面発光するので、とても明るく、足元も見やすくなります。太陽光で充電されるため、日当たりの良い直射日光の当たる場所に取り付けがオススメです。
電池式屋外センサーライト
ムサシ RITEX フリーアーム式LEDセンサーライト(3.5W×2灯) 「乾電池式」 防雨型 LED-265
電池寿命が 420日間(1回5秒・1日10回点灯として)と長いにもかかわらず、とても明るく足元を照らしてくれます。また、左右上下自由に動かせるので、必要な箇所を的確に照らすことができます。
結束バンドやクランプがついているため、工事不要で簡単に取り付けが可能です。
直射日光の当たりにくい場所で使いたい場合や、とにかく明るさを重視したい方にはおすすめです。
コンセント式屋外センサーライト
ムサシ RITEX フリーアーム式LEDセンサーライト(12W×2灯) 「コンセント式」 防雨型 LED-AC2024
とにかく明るく、センサーの感度が良いです。センサー感度が良い分、電気代の安いLEDがおすすめです。
ムサシの商品は、明るさとセンサー感度がよいため、ネットでの評価もとても高い商品です。コンセントがある場所は、屋外では限られていると思うので、フリーアーム式で好きな方向に向けられるのはとても使いやすいといえます。
屋外コンセントがある場合には、安定した明かるさを維持できるため、コンセント式がおすすめです。
まとめ
高齢者は自宅にいる時間も多く、住居内で転倒・転落の頻度が高くなるため、転倒防止策が必須といえます。
特に、夕方や朝方など薄暗くなると、若い人よりも見えにくいので、転倒のリスクも高まります。
屋外センサーライトは、防犯対策にもつながるので、明るくてセンサー感度の良いものをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。