仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

【よくわかる】リバースモーゲージの気をつけるべき落とし穴

リバースモーゲージは、生活資金をもらいつつも、自宅に住み続けられるため、新たな老後資金作りの方法として注目されています。

一方で、システム自体が難しく、十分理解して行わなければ損をしてしまう可能性もあります。

今回は、リバースモーゲージの気をつけるべき点を、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。リバースモーゲージを検討されている方は、後から後悔のないように、参考にしていただければと思います。

目次

1. リバースモーゲージとは

リバースモーゲージとは、自治体や銀行に、自宅【主に戸建て】を担保に、住み続けながらお金を受け取れる仕組みです。

簡単にいうと、自宅が、3000万円の価値があると査定されたとします。

査定額のうち、毎月少しずつ生活費としてのお金を受け取りながら、自宅にそのまま住み続けることができるのです。
ただし、住んでいる間は、利息のみ払い続ける必要があります。

担保にした自宅は、施設入居や亡くなって不要となってから返却します。


2. 毎月払う利息の計算方法

毎月支払う利息は、基本的に変動金利です。そして金利は高めで、2020年現在で2.6〜3.5%くらいが平均です。

利息の計算方法は、以下の通りです。

借入金額✖️年利率➗12=毎月払う利息

借入金額が3000万円で、年利率が2.6%だとします。上記の計算では、月々6.5万円ずつ利息を支払う計算になります。
高いと思いがちですが、住み続ける上で、都心部では、相場の家賃よりは、安く済むかと思います。

3. リバースモーゲージの落し穴

金利が高くて変動する

金利設定がもともと高いため、借入金額によっては、毎月支払う利息がとても高額になってしまいます。

また、変動金利のため、経済が悪化すると、金利が高くなるリスクもあります。

物件価値が下がるリスク

リバースモーゲージでは、1年ごとに土地の価値を見直します。もし、途中で価値が下がってしまう可能性もあります。

また、亡くなった後で売却した時の金額が、借りれ金額よりも安くなってしまった時は、差額を残された子供たちが払う必要があります。(住宅金融支援機構が行なっているリバースモーゲージでは、相続人は支払わなくて良いことになっていることもあります)

長生きすると、損をする

住んでいる間は、利息を払い続けないといけません。そのため、融資満了してしまっても、住んでいる間は利息を払う必要があります。

物件価値が低い金額になる

リバースモーゲージや、リースバックでは、不動産市場額よりも安く取引されてしまいます。

例えば、リースバックでは、市場価値の約7割を上限に、借入金額が決まります。

急いで資金調達が必要ないのであれば、住まなくなった後に売却するほうが、利息を払う必要もないので利益率は高いです。

4. 低所得者向けのリバースモーゲージとは?

住宅金融支援機構が行なっているリバースモーゲージは、低所得者向けに金利が1%程度など、低く設定されています。そのため、月々の支払いがとても安く済む利点があります。

あくまで低所得者向けのシステムなので、申し込みには、所得制限があります。また、65歳以上からという、年齢制限と、保証人を立てる必要があります。

5. リバースモーゲージがおすすめな人

生活費が必要な人

リバースモーゲージで受けた融資のお金は、事業関係では使うことができません。そのため、基本的には、生活費として利用することとなります。

毎月の年金では、生活費が少し足りないという方には、新しい老後資金の形としておすすめです。

資産整理をしたい人

一人暮らしで、子供がいない方や、子供に家を残す必要のない方には、おすすめです。

住宅ローンが残っている人

物件価値が2000万円と査定されて、住宅ローがまだ1000万円残っている場合、リバースモーゲージを利用することができます。

住宅ローンで月々10万円の支払いをしていたとしても、リバースモーゲージに切り替えてしまえば利息のみの支払いで済みます。
そのため、返済が月々10万円から、月数万円に減らすことができます。

つまり、返済が減った分だけ、生活に余裕ができるのです。


6. リバースモーゲージがおすすめではない人

家族が同居している人

リバースモーゲージでは、家を担保に入れてしまうので、家族が同居している人には不向きです。

すぐに資金調達が必要ではない人

リバースモーゲージでは、自宅を査定しても、市場の不動産価値より、安く取引されてしまいます。

急がないのであれば、老人ホームに入居してから、自宅を売却などした方が、利息も払う必要がないので有益です。


まとめ

リバースモーゲージは、新しい老後資金調達の方法として、これからも、重宝されそうてます。

一方で、気をつけるべきことを十分理解して行わなければ、損をしてしまう可能性があるので注意したいところです。