高齢者のご家族がいる方や、介護をしていると、薬の飲み忘れや飲み間違いに気づくことも多いかと思います。
薬によっては、スキップすることで効果がかなり減ってしまうものや、糖尿病の薬など、倍飲んでしまうことで低血糖などの副作用につながるものもあります。
今回は、薬の飲み忘れや管理をするためのおすすめ便利グッズとその活用法を、現役薬剤師がお伝えしたいと思います。
1. 薬の飲み忘れ・管理はできていますか?
薬の飲み忘れは、高齢の方に限らず、若い方でもよくある傾向です。薬の飲み忘れの1番の問題点は、保管場所になります。
無くさないように引き出しの中にしまっておく方は、大抵飲み忘れがよくあります。飲むべき薬は、ダイニングテーブルの上など目につく場所に置いておくことが大切です。
少なくとも前夜には、次の日の薬を目に見える位置に置いておくようにしましょう。
薬を見える場所に置くと、今度は飲んだか飲んでないか忘れてしまった!というケースもあります。そんな方におすすめなのは、次でご紹介するピルケースやカレンダーが便利です。
薬を飲んだかどうかわからないなどがよく起こる方には、薬の飲み間違えの対処法とは? を参考にされてください。
2. 薬の管理ができるおすすめ便利グッズ
お薬カレンダー
壁掛け式 お薬カレンダー マチ付【メール便 送料無料】服薬管理 一目瞭然!薬の飲み忘れ防止に役立ちます。
壁掛け式のお薬カレンダーは、自分で薬を管理したい方にとても便利です。 1週間分まとめて整理ができる上に、飲み忘れを一目瞭然で確認することもできます。
訪問介護で薬を薬剤師や看護婦、ヘルパーさんに管理してもらっている方や、飲んだかどうか不安になる方にはおすすめです。
お薬ケース
認知症防止にも、自分の薬は自分で管理したいという方は、お薬ケースが場所を取らないので便利です。
薬が光や湿気に安定であれば、写真のようにヒートから出して、直接まとめてしまうことも可能です。
落としてもバラバラにならないことや、持ち運びが便利です。複数の病院に行かれている方は、ケースの色ごとに分けることもできます。
持ち運びに便利なケース
【お薬ケース】スケルトンタイプで飲み忘れの心配なし 【2個までネコポス対応可能】
お薬カレンダーなどの1週間分では、大きすぎてしまう…、持ち運び用に使いやすいものがいいという方に便利なのが、お薬ケースです。
朝・昼・夕食後・寝る前までの4種類の服用時点に対応していて、スケルトンなので飲み忘れ防止にもつながります。
服薬アラーム
自分の声や家族の声を録音しておくことで、服薬時間のアラームとして使うことができます。大好きなお孫さんの声などを録音しておくことで、家の雰囲気が明るくなることもあるかと思います。
声だけでなく、バイブレーション機能でも教えてくれるので、ポケットなどに入れておけば安心です。
薬剤師が勧めるおすすめ服薬補助グッズの記事はこちら を参考にされてみてください。
3. 二つ以上の病院や診療科から出ている場合
二つ以上の病院や診療科から出ている場合には、赤線や青線をつけたユニパックに薬をそれぞれいれて管理するのがおすすめです。色分けは、1番わかりやすい方法になります。
他にも、薬局で薬をパッキングしてもらえる一包化もおすすめです。【朝食後】などの服用時点だけでなく、【循環器科・朝食後】などの科名を入れてもらうこともできます。
また、かかりつけ薬局を決めておくことで、1つの薬局にすべての病院の処方箋をお願いすれば、二つの病院をまとめて1つに一包化してもらうこともできます。
様々な病院や診療科にかかられている場合には、まずかかりつけ薬局に相談してみましょう。
4. お薬を飲み忘れてしまった時はどうすればいい?
服用している薬があると、飲み忘れ問題はつきものとなります。お薬を飲み忘れてしまった場合には、次のタイミングまで待つべき薬と、気づいた時に飲める薬など様々です。
結果を申し上げてしまうと、薬の効果によるので、かかりつけ薬剤師に相談するのが1番となります。
例えば、1週間に1度飲む骨粗鬆症の薬は、飲み忘れる方が非常に多い薬です。さらに、この薬は飲み方が難しく、あらかじめ飲む曜日を決めて、朝起きて何も食べてない時に飲む必要があります。
火曜日に飲む予定だったけれども、木曜に気づいてしまったというときには、次の日の金曜日朝に服用してもらいます。そしてまた飲むと決めている火曜にも飲んでもらいます。
このように、薬によっては、飲み忘れの場合の対応が決まっている場合もあります。
不安になったら、いつでも薬剤師に相談しましょう。