介護でポータブルトイレを利用している方の多くが、バケツ処理とトイレからでる臭いに悩まされています。
特に臭いについては、プラスチック製のポータブルトイレが多いため、臭いが染み込んでなかなか取ることができません。
今回は、ポータブルトイレの臭い対策と、バケツ処理が大変という方のためにも高機能ポータブルトイレをご紹介したいと思います。
1. ポータブルトイレの悩みとは
ポータブルトイレを利用している方の最大の悩みは、バケツの清掃と臭いです。臭いの原因は、ポータブルトイレ内に残った雑菌が、時間が経つにつれて繁殖してしまうことによるものです。
特に、ポータブルトイレのバケツはプラスチック製なので、一度染み込んだ臭いはなかなか取れません。
他にも、ポータブルトイレは、トイレ下や手すり、トイレ周りにも汚物が残りやすいので、清掃はトイレ全体を行う必要があります。
✳︎ ︎ポータブルトイレとはどんな役割・メリットがあるのか
ポータブルトイレには、さまざまなメリットもあるので、詳しくはこちらの記事を参考にされてみてください。
2. ポータブルトイレの清掃・臭いの予防法
使用後は、すぐ排泄処理を
ポータブルトイレを使ったあとは、すぐに排泄物を処理しましょう。時間が経つと、バケツ内に染み込みやすくなり、臭いがとりにくくなります。
バケツは乾燥させることが大切
雑菌は、湿気があると繁殖してしまいます。バケツを清掃したあとは、なるべく外などに干し、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
バケツの清掃は洗剤を使用
消臭効果のある洗剤を使って、ポータブルトイレを毎日清掃することが大切です。
どうしても臭いが取れない場合には、トイレ用ハイターを使うことで、汚れや臭いが一気に取れやすくなります。
便利グッズを利用する
ラクリーンバッグNは、ポータブルトイレのバケツに取り付けることで、約4回分の尿を瞬時に吸収してくれます。
バケツ洗いも不要になるので、介護者にはとても便利です。
ポータブルトイレ専用消臭剤を使う
排泄臭を逆にいい香りに変えてしまおうという発想から生まれたのが、アース製薬のヘルパータスケシリーズです。
特に、ポータブルトイレ専用の消臭剤は、排泄臭の原因をデオマジックという臭気対策成分がキャッチして、快適な香りに変えていくというものになります。
他にも、除菌効果とフッ素バリア効果により、ポータブルトイレの汚れを防ぐことができます。
ポータブルトイレの下にシートをひく
ポータブルトイレの下は、汚れやすく、掃除もしにくい場所になります。ポータブルトイレの下にシートを引くことで、滑りの防止にもなりますし、掃除もしやすくなります。
臭い予防には、早めにシートを引くことをおすすめします。
バケツを交換する
どうしても臭いが取れないときは、バケツのみを新しくするのも良い方法です。ポータブルトイレに合わせた品番の交換用バケツは、多くの場合、2000円以内などで販売されています。
3. 高機能ポータブルトイレがおすすめ
ポータブルトイレの中には、自動水洗で普通のトイレのように利用できるものや、ラップ処理をして汚物を包み込んでくれるものなど、高機能化した製品が販売されています。
お値段は高くなりますが、長く使うことと、お手入れを考えると、高機能ポータブルトイレは介護の負担を大きく下げてくれると言えます。
自動水洗ポータブルトイレ
TOTOのベッドサイド水洗トイレなら、工事も最小限で済む上に、キャスター付きで移動することもできます。
ポータブルトイレは、トイレ下なども汚れやすいので、移動可能は非常に便利です。
平成27年から水洗ポータブルトイレも介護保険適応となっていますので、介護保険を利用して購入することができます。
ラップ処理ポータブルトイレ
ラップ処理ポータブルトイレで有名なものは、ラップポンという製品になります。
ラップポンには、自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載していて、排泄物をすぐにラップ処理をして臭いと汚物を密閉してくれます。
簡単に操作ができるうえに、掃除などの後処理もしなくて済むのでとても便利です。
また、水を使用しないので、水洗式と異なり、工事の必要もありません。
工事不要水洗トイレ
イーエムエーのポータブルトイレは、水源・電源不要にも関わらず、水洗することができます。
排泄後にレバーを押すだけで、溜めておいた水で自動洗浄してくれます。汚物は、下のタンクに溜まる仕組みになっています。
1度の給水で約100回水洗可能なので、家族やヘルパーさんが来てくれたときなどに給水をお願いすれば、数日は十分利用できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ポータブルトイレは、とても便利な介護グッズですが、臭いが発生すると介護される側もしている側も堪らないと思います。
また、ポータブルトイレのバケツ処理をしている介護者は、とても大変なので、介護される側も見ていて負担になってしまいます。
バケツ処理をするポータブルトイレは、もう時代遅れで、現在はさまざまな高機能トイレが販売されています。少し高いかもしれませんが、毎日使うものですので、購入検討されてみても良いかと思います。
介護保険を利用する場合には、まず役所に相談をしてから指定業者で購入しましょう。