急に親が入院や介護状態になってしまったので実家を整理したい。施設への入居が決まったので生前整理をしておきたい。
様々な理由で、実家の片付けをしなければいけないときがあります。
しかし、どんなに汚れていても、住んでいる人の多くは、自分の家がとても居心地良く、住みやすいので、何も不便には思っていません。
むしろ、自分が施設に行ったとしても、入院したとしても、部屋はそのままでいいと思う人がほとんどです。
今回は、親の家(実家)の片付け・整理や家具処分を上手に行う方法とコツをお伝えしていきたいと思います。
目次
1. 実家の整理でやってはいけないこと
「捨てる」は厳禁
高齢者の方は、自分の家のものを家族といえど他の人に捨てられるのをとても嫌がります。
だんだん整理が進んできて、気持ちよくなったな・過ごしやすくなったなと思うまでは、「なんでもかんでも捨ててしまおう」という考え方は、ぐっと堪えましょう。
自分目線では考えてはダメ
実家のものは、自分のものではありません。若い自分から見るといらないものでも、住んでいる本人にとっては、必要なものもたくさんあります。
まずは、親とコミュニケーションをとりながら、勝手に捨てたり動かしたりしないようにしましょう。
手に届くものは移動しない
多くの高齢者は、しゃがんだり、上のものをとるのが難しく、必要なものはすべて手に届くところに置きたがります。
たとえそれがゴチャゴチャしていても、本人だけは、どこに何があるのか把握していることが多いです。
わかりやすくラベルを書いて、引き出しにしまってもいいですが、小さい字は見えずらく、すぐに忘れてしまうこともあります。
整理整頓を嫌がるきっかけになりますので、手に届き、生活に必要なものについては、急激に整理整頓しないようにしてあげましょう。
2. お互い気持ちよく整理できるポイント
寄り添うように声かけを
「高いところは届かなそうだから、少し整理するね」
「戸棚の奥の方は、かなり古くなってるから、掃除しておくね」
など、高齢者だからこそ使えてないエリアから、整理という名目で掃除を始めるのがポイントです。
古い日用品や食品・衣類などは、早めに整理してしまいましょう。
自分のものから整理を
実家を整理する場合は、30年前の学習机がそのまま置かれていたり、教科書まで置いてあるケースもあります。
まずは、自分のものから整理をしていくのも、整理をうまく始められるきっかけになります。
「こんな昔のものまであったよ」「懐かしいね」なんて言いながら整理をすすめることで、「こんなに私の部屋は広かったんだね」など、綺麗になったことをお互い体感できると更に良いです。
モノは3つに分けて整理を
いるもの・いらないものを明確に分けるとなると、必ずもめるので要注意です。
いるもの・いらないもの・迷っているものの3つに分けて整理をしましょう。迷っているものがどんどん増えてしまうのは仕方のないことです。
いずれ迷っているものから少しずつ整理していけばいいので、まずは3つに分けて整理をすることから始めると良いです。
3. 大きな家具の処分方法
粗大ゴミに出す
粗大ゴミの置き場まで運べる場合は、粗大ゴミに出すのが1番安くて一般的です。
ただ、自分で予約をして、チケットを購入し、玄関先などに運び出さなければいけないので、大変な面もあります。
不用品回収業者に依頼
特に電化製品は、地域の粗大ゴミでは出せずリサイクルしなければいけないアイテムです。
また、自分では運べないようなものも、電話をすれば取りに来てくれるのでとても便利です。
ただ、自治体の粗大ゴミの2〜3倍の料金のことが多いので、注意が必要です。まずは電話で見積もりをしてもらいましょう。
リサイクルショップに持っていく
まだ使えそうな家電や家具は、リサイクルショップに持っていくのも良いでしょう。
引き取ってくれるか微妙なときは、まず電話で確認してから持ち込みましょう。
4. 急ぎの整理は、業者に依頼を
急いで生前整理をしたい!遠方でいけない!というときは、業者に頼むこともできます。
生前生理の場合は、業者の選び方がポイントです。悪徳業者で、とても高くついてしまうこともありますので、注意しましょう。
良い業者を選ぶポイントをご紹介します。
資格があるスタッフがいる
生前整理をする業者の中には、生前整理アドバイザーや、整理収納アドバイザーなど資格保有者がいる業者も多いです。
しっかりとした整理の専門業者であるか、見極める必要があります。
料金がわかりやすい
明確な料金体制は、絶対必要な確認ポイントです。
ホームページで確認するだけでなく、追加料金がかかるのか、かかる場合は大体どのくらいなのかなどもしっかり確認しておきましょう。
必ず見積もりをする
時間がない・手間がかかるといえど、最低でも2〜3社に依頼して見積もりをしてから業者は選びましょう。
業者によって、理念や方針も少しずつ異なります。大切な家族の生前整理だからこそ、寄り添ってくれる業者を選んであげましょう。