介護を経験している人の約4割が、45歳から54歳までの間に親の介護に携わっていることがわかっています。
親の介護は、働き盛りの年代から始まることが多いため、兄弟で分散できない一人っ子には、大きな負担となります。
今回は、一人っ子が親の介護をするポイントや方法をご紹介したいと思います。特に働き盛りの方は、、自分の将来のためにも、介護離職につながらないようにすることが大切です。
親の介護を終えても、自身の生活も続きます。介護疲れで看破しないように、プランを考えてみてください。
目次
1. 一人っ子の割合は、かなり多い
平成27年度の国勢調査によると、子供がいる家庭のうち、一人っ子の割合は、44% でした。続いて2人が43%、3人以上が13%となっています。
子供のいる家庭のうち、約半数は、一人っ子といえます。
国立社会保障・人口問題研究所によると、2010年から2035年には、総人口が約87%にまで下がると予想されています。
今後の介護は、一人っ子や子なしの家庭がかなり多くなると予想されます。
2. 一人っ子が介護をするポイント
一人っ子だからといって、親の介護を自分で抱え込むのは難しいです。親の介護が始まるのが、働き盛りの年代である可能性と、離れて暮らしている可能性もあるからです。
周りに相談する
一人で介護をしないことが最も大切なことです。親族・片方が元気な場合、親・配偶者・ケアマネージャー、包括支援センターなど、、介護を相談できる窓口はいくつか作っておくようにしましょう。
介護サービスを利用する
訪問介護・デイサービスなどの介護サービスを積極的に利用しましょう。
介護サービスは、、介護をする家族の負担を下げるだけでなく、本人の社会との繋がりにもなります。
介護は、する人もされる人も、孤独になりがちです。社会の助けを借りながら、進める方がおすすめです。
出費のポイント
介護のお金については、大きな悩みの種です。良い介護サービス、頻度を高く行いたいけれども、とても高くついてしまいます。
介護は、先が長いので、、なるべく親の貯蓄か、年金の範囲内で、できることをしてあげましょう。
介護離職は避ける
精神的にも肉体的なも負担となる介護ですが、介護離職をしてしまうと、自分のその後の人生が変わってしまいます。
親が他界してからは、年金も自分の分だけになりますし、再就職も難しいとされています。
介護休暇・休業制度や、ショートステイなどを利用して、、なるべく、介護離職まで追い詰められないようにしてほしいです。
3. 一人っ子の介護方法
両親の片方が介護をする
平成28年厚生労働省の調査では、、介護をしている世帯の4分の1は、配偶者が行なっているとわかっています。
両親の片方がいらっしゃるなら、介護をお願いできますが、サポートは、しっかりしてあげましょう。
配偶者に頼む
働き盛りで自分が介護をできないときは、配偶者に頼むことも考えましょう。
注意したいのは、法律上、配偶者は、義理の両親の介護をする義務はありません。そのため、しっかり納得してもらい、自分もフォローすることを忘れないようにしましょう。
施設でプロにお任せする
施設に入居を考えているなら、介護される本人に納得してもらうことが大切です。
施設によっては、カラオケや麻雀など、アクティビティが多いところもあります。また、食事内容をみて、美味しい施設を選んであげるのも良いかもしれません。
ご本人の介護度にもよりますが、なるべく本人に合った施設を選んであげることがポイントです。
まとめ
一人っ子の世代、子なしの世代は年々増えています。しかし、介護サービスもどんどん充実してきています。
親の介護は、先が見えず、介護度の進む親の姿をそばで見るのもとてもつらいものです。介護は、一人で抱え込まず、社会の助けを借りながら進めていくことが大切です。