遠距離介護をされている方の多くは、帰省に必要な交通費と移動時間が大きな負担になっていると感じています。これは、距離が長くなるほど負担が増加してしまいます。
また、遠距離介護は、帰省回数も限られてしまうため、ずっと見守ってあげることもできません。
今回は、遠距離介護の帰省費用を減らす方法や、遠距離介護の帰省頻度を減らせるお役立ちアイテムをお伝えしていきたいと思います。
目次
1. 帰省割引を実施している交通機関
飛行機
JAL・ANA・ソラシドエアー・スターフライヤーにおいて、介護割引があります。要介護・要支援認定を受けている家族がいる場合が、適応となります。
要介護証の確認や、申請に時間がかかりますので、早めの手続きが必要です。
電車
電車の場合は、介護割引というシステムはありません。しかし、遠距離介護をしている人が利用するいくつかの一般割引があります。
ジパング倶楽部
JRでの片道・往復・連続距離が201km以上の場合、最大で30%オフになるシステムです。
利用するためには、ジパング倶楽部への入会が必要です。入会条件としては、男性なら満65歳以上・女性は、満60歳以上であること、もしくは夫婦のいずれかが満65歳以上である必要があります。
年会費は、個人で3770円です。
のぞみ・ひかり・こだまの割引
エクスプレス予約に登録して、そこから予約することでさまざまな割引を受けることができます。
えきねっと予約
えきねっとから予約することで、2020年JR東日本では、「お先にトクだ値スペシャル」など乗車券・普通車指定席料金が半額になるキャンペーンをやっています。
えきねっとでは、数量限定ではありますが様々なお得切符を購入することができます。
かがやき・はくたか
J-WESTネット会員に登録することで、「eチケット早特21」を利用することができます。
早特では、新幹線チケットが約半額で利用することができます。
2. 遠距離介護の問題点
移動に費用と時間がかかる
遠距離介護の1番の問題点といってもいいのが交通についてです。
月に1回帰省するだけでも、費用と時間が削られてしまいます。遠ければ遠いほど、こちらの負担は増加します。
症状の悪化・発見が遅れる
認知症気味になった・転びやすくなったなど、少しの電話や会話ではわからないような変化は気づくのが遅れてしまいます。
実は内臓系の病気の初期症状だったりもするので、発見が遅れることで、治療も遅れてしまうことがあります。
詐欺被害にあいやすい
特に、独居の高齢者の場合、話を聞いてくれるからといって、詐欺の電話や訪問の被害に遭いやすいです。
布団販売など、高齢者でも馴染みのある商品を高額で売りつける詐欺も多く、遠距離のため発見も遅れてしまいます。
3. 遠距離介護頻度を減らす見守りツール
見守りカメラ
遠距離介護は、すぐに状況がみれない・夏場にエアコンを消していないか心配など、様々な不安要素が付き物です。
しかし、見守りカメラ機能をもつアイテムを使うことで、部屋の中の様子を常に確認することができます。
導入には、インターネットの開通と維持費が必要なものの、毎日本人の状態を確認できることと帰省費用を考えるとお得とも言えます。
スマートリモコン
エアコンやテレビ、照明などの赤外線を利用する電化製品に使えるリモコンです。
まずは、スマートリモコンを購入し、スマホにアプリをダウンロードします。
そのあと、テレビやエアコンなど必要家具をスマートリモコンに認識させます。
その後は、スマートリモコンを実家に置いてきて、自身のダウンロードしたスマホアプリから、エアコンのオンオフなど遠隔操作できるという優れものです。
例えば、夏の暑い日など、スマートリモコンがあれば、認知症で暑さを感じにくくても、遠隔でエアコンのスイッチを入れることができます。
また、朝の時間に照明をつけてあげるなど、日内リズムを整える助けもできます。
まとめ
遠距離介護は、交通費・移動時間の負担が多く、介護する側もとても大変です。
交通については、うまく割引を使い、一緒にいてあげられないからこそ、便利なアイテムも活用してみてはいかがでしょうか。