仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

飲み残して余った薬はどうする?活用法とは?

処方の変更や飲み残し、多めにもらっているなど、家庭に飲み残して余っている薬があるけれどもどうしていいかわからないという方も多くいらっしゃいます。

薬にも、使用期限があるため、古いものをずっと保管し続けないことが大切です。飲み残しがある場合には、早めに活用することで、薬代の節約にもつながります。

今回は、飲み残して余った薬は、どうすれば良いのか?その活用法について、薬剤師が解説したいと思います。

1. 全国で家に余った薬は約3,300億円以上?

九州大大学院の島添准教授によると、福岡市内の薬局で患者さんから残薬を回収して再利用できるものをしたところ、処方箋1枚あたり平均2700円削減することができました。

これを、全国で換算すると、約3,300億円の薬剤費が減らせる可能性があると言われています。

家に余っている薬は、飲み残して余った薬や自己調節によるものがほとんどなので、期限や保管状態を確認したうえで、再利用できる可能性があります。

2. 余った薬の活用法とは?

薬局で、残薬整理をしてもらおう

最近の薬局では、残薬整理のための節薬バッグを無料配布しているところもあります。節薬バックやご自分で用意した袋でも良いので、家に余った薬があれば、薬局に持ち込みしましょう。

薬局では、薬剤師が変色していないか・期限はどうかなどを含めて、使える薬かを確認してくれます。

また、薬の再利用と聞くと、他の人の薬が自分のところに入ったりするのかと思われがちですが、それは違います。薬局では、一度処方された薬は、ご自身のみしか使いません。安心して、再利用できるか確認してもらいましょう。

薬局で、使用期限を確認してもらう

多くの薬には、ロット番号というものが薬のシートに刻まれていたりします。そのロット番号がわかれば、薬局がメーカーに問い合わせることで、使用期限を知ることができます。

一方で、薬は約2年以上の使用期限がありますが、これは卸や薬局などでは、湿度や温度を規定以内で保っていることが前提となります。そのため、自宅保管の場合には、期限内でも保管状態が悪いと使えなくなることもあります。

いつもらったかわからない薬などは、薬剤師に確認してもらい、使える状態かみてもらうことが大切です。

他にも医薬品の期限を知る方法もありますので、こちら の記事で、整理の参考にしてみてください。

医師に相談する

診察時などに、飲み残して余った薬がある場合には、医師に伝えるのも有効です。

現在使っている薬ならば、処方箋の日数を減らしたり、十分量余っている場合には、その薬を削除してくれたりします。

薬局での待ち時間を少しでも減らしたい・自分で伝えたいという方は、診察時に相談してみましょう。

残薬の整理以外にも、薬局でかかる金額を賢く安く する方法があります。ぜひ参考にされてみてください。

https://kaigo.link/entry/charge-for-medicine/how-to-make-cheaper/

3. 期限切れ・使えない薬の捨て方は?

使いきれなかった薬の捨て方は、子供が間違って飲まないように気をつけながら捨てます。

基本的には、薬は容器から出して捨てるようにしましょう。

軟膏・錠剤の捨て方

軟膏や錠剤は、容器から出して、バラバラにならないようにティッシュなどで包んでから捨てるようにします。

目薬や水剤の捨て方

目薬や水剤は、新聞や布に吸収させて、燃えるゴミで廃棄することができます。

スプレーなどの噴霧剤の捨て方

スプレーなどの噴霧剤は、火の気のない外で、ガス抜きをしてから燃えないゴミで容器を捨てることができます。

麻薬などの特殊剤

麻薬は、自宅廃棄せずに、処方された薬局に持ち込みましょう。薬局が国の規定に従って、廃棄をしてくれます。

捨て方にまよったら薬局へ

多くの薬局では、薬の処分も行ってくれます。自宅での捨て方がわからない場合などは、薬局に持ち込むことで、廃棄してくれる場合がほとんどです。

まとめ

飲み残して余った薬は、まだ使えるものも多く、再利用することでお薬代の節約にもなります。
また、最近では、残薬の整理が国の政策として推進されているので、残薬があることを先生に言いにくいという風習も無くなってきています。

残薬があり、どうすればいいか迷ってしまうときには、まずそのお薬をもらった薬局に相談してみましょう。