やわらかソフト食や、噛む力や飲み込む力が弱くなった方のための嚥下困難食の作り方には、野菜やお肉の下ごしらえなど調理ポイントがたくさんあります。
まずは、レシピ本を1つ参考にするだけでも、家庭での料理のアレンジや、介護食作りの基礎を理解することができます。
今回は、家庭でも作れる介護食をテーマに、おすすめのレシピ本を紹介したいと思います。
家族が介護食を必要としている方、介護食を作っているけど、レパートリーが広がらない方などは、ぜひ参考にされてみてください。
- 1. かみにくい・飲み込みにくい人の食事改訂版 図解
- 2. 新しい介護食・嚥下食レシピ集
- 3. かむ・飲み込むが難しい人のための食事
- 4. 家庭でできる高齢者ソフト食レシピ
- 5. 5分でできる介護食 目からウロコのアイデアメニュー
- まとめ
1. かみにくい・飲み込みにくい人の食事改訂版 図解
かみにくい・飲み込みにくい人の食事改訂版 図解 [ 主婦と生活社 ]
嚥下困難な方の食事の準備には、おすすめの一冊になります。野菜の切り方や、ひき肉を食べやすくするための工夫などの食材別の下ごしらえ法から詳しく載っています。
また、飲み込みが苦手になった嚥下困難な人のための食べやすくする調理法の工夫が220も載っており、食事のあげ方など、 65個の喉の詰まりとむせ予防法も掲載されています。
嚥下困難用のしっかりしたレシピ・介護ポイントなどの本は、なかなか売ってないので、とても貴重です。
2. 新しい介護食・嚥下食レシピ集
新しい介護食・嚥下食レシピ集 食を楽しんで栄養を取り入れるために[本/雑誌] (単行本・ムック) / 西尾正輝 池上晴樹 西尾正輝
嚥下困難の度合いに合わせて、重度・中等度・軽度と段階別にレシピが載せられているので、幅広い介護食に対応しています。
また、レシピ以外にも、介護食を作るのに便利な器具やゲル化剤、調味料なども紹介されているので、介護食の基礎を知りたい方にとても便利です。
レシピの内容は、おせちや寿司ゼリー、とけないアイスクリームや練乳のブラマンジェなど、特別な日に食べるものなども載せられています。どれも自宅で作ることをベースに考えられているので、再現しやすいレシピとなります。
3. かむ・飲み込むが難しい人のための食事
テクニック図解 かむ・飲み込むが難しい人の食事 [ 藤谷 順子 ]
軽度〜重度の嚥下困難な方向けのレシピが100以上も載せられています。見た目は、嚥下困難な方用と思えないほど彩りがあり、味も普通食と相違ないものばかりです。
エビチリやソースかつ、カツ丼、鰻重、カニクリームコロッケやハンバーグなど、定番のおかずから、レストランで食べるようなご飯まで幅広く紹介されています。
介護食を作り始めた方にもおすすめですが、レパートリーを増やしたい方に特におすすめです。
4. 家庭でできる高齢者ソフト食レシピ
家庭でできる高齢者ソフト食レシピ(2) 噛む、飲み込むが難しい人も、安心、おいしく食べられる [ 黒田留美子 ]
値段が約1600円と、価格がお手頃なレシピ集です。嚥下困難な方向けというよりは、硬いものが食べにくくなってきた介護食導入のソフト食のレシピになります。
レシピの数は、約80品載っており、わかりやすく説明されているのが特徴です。
5. 5分でできる介護食 目からウロコのアイデアメニュー
5分でできる介護食 目からウロコのアイデアメニュー [ 在宅栄養アドバイザー「E-net」 ]
男の人でも簡単に作れる介護食という要望から、5分でできる簡単介護食のレシピ集です。舌で潰せるほどのペースト食ではなく、飲み込みが苦手になってきて、やわらかい介護食が必要になった方向けになります。
普通のレシピの他にも、コンビニで手に入るような缶詰や冷凍食品、お惣菜をアレンジする簡単レシピもあります。アレンジのヒントがたくさんあるので、とても勉強になります。
https://kaigo.link/entry/soft-meals-for-elderly/recommend-recipes/
クックパッドから厳選した介護食のおすすめレシピ記事も参考にされてみてください。
まとめ
介護食のレシピ本は、一冊持っているだけで、とろみの付け方や下ごしらえの仕方など、家庭でのアレンジがしやすくなります。
介護食を作り始める時には、嚥下困難ややわらか食など、飲み込む力や噛む力の度合いに合わせたレシピ本をぜひ参考にされてみてください。