仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

介護する家族が利用するべき介護保険外サービスの料金やメリットとは?

介護保険サービスは、厳格に介護保険法で認められた人・条件でのみ受けることのできるサービスとなります。しかし、仕事や育児をしながら、家族の介護をする人や、遠方で見守りなどが必要な方も、高齢化社会にともない増えてきています。

 介護保険外サービスを取り入れることによって、介護保険ではカバーできない外出支援などのプライベートなケアも受けることができます。
特に、介護と仕事、育児を両立されている方は、サービスを取り入れることで、負担を軽減することができます。

今回は介護保険外サービスとはどんなものがあるのか、利用料金の具体例や、具体的な利用方法を含めてわかりやすくご紹介したいと思います。
是非参考にしてみてください。

 

目次

1.介護保険外サービスの内容とは

 

介護保険外サービスとは、介護保険では適応できない生活援助や家事・外出援助などをおこなってくれるサービスのことをいいます。市町村で行ってくれるものから民間企業が行うものまで幅広いサービスがあるので、必要なサービスを見極めて利用することが必要です。

介護保険では、私的な外出援助などは基本的にできません。しかし、友人のお見舞いに行くなど、本人の生きがいにつながるような用事も、できる限りしてあげたいのも、家族の思いです。とはいえ、仕事や育児と介護を両立されている方は特に、自分の時間を割くことは難しいと思います。
介護保険外サービスをうまく取り入れることで、本人の生きがいや充実につながり、家族の労力や負担も抑えることができます。


介護保険外サービスの具体例

 

・家族の家事全般・外出や通院の付き添い・入院中のお世話

・デイサービス後の宿泊サービス(デイサービスは介護保険利用可能です)

・話し相手や見守り訪問

 

もし、ご家族が仕事をしているのであれば、家事の代行や話し相手・通院の付き添いなどはとても利用価値の高いサービスともいえます。特に食事の準備は、非常に負担の大きい家事の1つなので、週に数回こちらのサービスを利用することで、かなり負担が減らせるのではないでしょうか。

 

2.介護保険外サービスの料金

 

介護保険外サービスの料金は、介護保険サービスの1割負担と異なり、全額負担となります。
しかし、必要なサービスを考えて、上手に利用するのであれば、身体的にも精神的にも、かなり家族の負担が減ります。

また、シルバー人材センターのボランティアに依頼することで、介護サービス事業者で受ける約半額ぐらいで受けることもできます。

 
例えば、家事一般(料理・掃除など)は、シルバー人材派遣では1時間当たり約800円、介護サービス事業者では、約2000円となります。

また、通院や外出の付き添いは、シルバー人材派遣では1時間あたり約1000円に比べて、介護サービス事業者では約2000円からとなります。

知り合いの軽度認知症の方が友人と待ち合わせて、お見舞いにいこうとしたところ、待ち合わせ場所にたどり着かず大騒ぎになったこともありました。そのときは、やはり介護保険外サービスの検討が必要だったなという見解になりました。

また、介護保険外サービスの中でも人気なのは、デイサービスを受けた後の宿泊です。家族が出張などのときや、仕事で立て込んでいる時期はありがたいサービスです。

出来サービス後の宿泊は、食事込みで約2000円~4000円です。しかし、注意するべきこともあります。
デイサービスは、もともと宿泊用の施設ではないため、就寝環境(部屋の確保やベッドの状態など)が満足いく状態であるのかどうか確認してから利用する必要があります。

 

3.介護保険外サービスの利用方法

介護保険外サービスを利用するには、どうすればいいのでしょうか。

まずは、ケアマネージャーや地域包括支援センターに問い合わせることで、円滑に利用することができます。1番重要なのは、どんなサービスが必要で、それによりどう生活が変わるのかイメージしてから探すことです。

そして、情報収集がとても重要なので、介護保険を受けていない人で、ケアマネージャーがいらっしゃらない方でも、地域包括支援センターなどに必ず相談するようにしたほうが無難です。

 

4.幅広いサービスと良質なサービスを受けたいならば民間企業がおすすめ

 
介護事業サービスやシルバー人材センターでは、サービス内容に限度があり、ニーズにも十分に応えられない可能性があります。そのようなときは、民間企業のサービスを受けることがおすすめです。

 民間企業では、まず初めに個々に合わせたサービスを相談しながら決めます。内容としては、家事・外出支援・見守りサービスが主となりますが、きめ細かいサービスを受けやすいといえるでしょう。

例えば、冠婚葬祭や理容店の同行・お正月料理の特別な食事準備までも、企業によっては行ってくれます。また、介護を受けるようになった本人の精神的安定・生きがいを目的とした縫いものや種まきも依頼することが可能です。

 

まとめ

 

家事や病院の付き添いは、家族にとってとても負担の大きい介護です。また、介護される本人も、生きがいをもって楽しく過ごすことが、家族にとっては1番大切なのではないでしょうか。本人が明るく過ごすことで、家族の幸せも増えるかと思います。

 

今回ご紹介した介護保険外サービスを利用することで、心に余裕をもつことができ、仕事をしている人であれば、仕事と介護の両立には欠かせないサービスとなることと思います。