生きがいとは、生きることの活力や原動力につながるパワーのあるものになります。生きがいに感じるものは、人それぞれで、趣味や仕事から生きがいを感じたり、人との繋がりで生きがいにつながる人もいます。
今回は、高齢者の生きがいについて考えていきたいと思います。また、高齢者の生きがいの見つけ方や生きがいランキングについてもご紹介します。
ぜひ参考にされてみてください。
1. 独居の高齢者は生きがいが低下しやすい
ひとり暮らしの高齢者は、1日中誰とも会話をしなかったり、近所付き合いもなく、社会とのつながりを失ってしまう方もいます。このような社会的な孤立は、生きがいが低下しやすい状態です。
内閣府の調査によると、60歳以上の方の多くは生きがいを感じており、「生きがいを感じていない」人の割合は12.9%と少なくなっています。
しかし、一人暮らしの男性は、「生きがいを感じていない」 と答えた人が、34.9%と高くなっています。また、毎日人と会話をしている人は、生きがいを感じやすく、2〜3日会話をしない人ほど生きがいを感じにくくなっていることもわかっています。
2. 高齢者の生きがいランキング
平成26年度内閣府による高齢者の日常生活に関する意識調査によると、他の人と関わったりコミュニケーションを取っているときに生きがいを感じやすいことがわかります。
1位 趣味やスポーツに熱中しているとき
高齢者に限らず、趣味やスポーツは、時間を感じさせずに没頭することができます。
年齢に合わせた趣味を探したり、体を動かすことで、生きがいや仲間をつくりやすくなると言えます。
2位 友人や知人と食事、雑談しているとき
友人や知人と食事、雑談しているときに生きがいを感じると答えた人の、半数以上が、ひとり暮らしの高齢者ということがわかっています。
やはり、ひとり暮らしの方ほど、他人とのコミュニケーションが大切ということがわかります。
3位 家族との団らんのとき
家族との団らんのときに生きがいを感じると答えた人は、 85歳以上の方が多くなっていました。
4位 旅行にいっているとき
都会の人ほど旅行への生きがいを感じているようです。高齢者になると、家族や友人と近場の旅行でも、大切な思い出になりますね。
5位 仕事に打ち込んでいるとき
仕事に打ち込んでいる時と答えた人は、 60〜64歳までの割合が高く、社会とのつながりは、生きがいに結びつきやすいことがわかります。
生きがいランキング6位以下のご紹介
・6位 孫の面倒を見ているとき
・7位 他人から感謝されたとき
・8位 社会奉仕や地域活動をしているとき
詳しい調査結果は、内閣府ホームページを参考にされてみてください。
3. 高齢者の生きがいの見つけ方とは
生きがいの見つけ方は、その方の周辺環境や健康状態にもよると思います。しかし、内閣府の調査でも分かる通り、社会的孤立をしていない方ほど、生きがいを感じやすいことがわかります。
つまり、「他人と関わる・社会貢献する」ということがキーポイントと言えます。
まずは、町内会や老人会の活動に参加したり、ボランティアに努めるのも良いかと思います。今までよりも一歩だけ社会と繋がることで、生きがいの維持につながりやすいといえます。
他にも、女性であればネイルやお化粧をすることで、生きがいや活力につながることもあります。最近では、高齢者施設に福祉ネイリストなどがきて、ネイルを施すところも話題になっています。
まとめ
高齢者の生きがいは、生きる活力を見出すことができるとても大切な項目です。体が不自由で運動や活動が制限されている方も、楽しみにしているテレビやラジオを聞くことで、生きがいにつながることもあります。
ぜひ毎日の活力のためにも参考にされてみてください。