仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

高齢者が脱水になりやすい理由7選とおすすめ水分補給ゼリー

高齢者は、本人が喉の渇きを感じ、水分を摂る前に、かくれ脱水や深刻な脱水症状になってしまうことがよくあります。

高齢者は、身体の機能が成人よりも低下してきてしまっているため、水分を溜めることが難しいのです。

今回は、高齢者の脱水の原因について解説し、高齢者や嚥下困難な方でも、口当たりが良く飲みやすい脱水予防ゼリーを紹介していきます。

1. 高齢者の水分量とは

通常、成人の水分量は、体全体の約60% と言われています。

しかし、高齢者になると、水分量は、体全体の約50% となってしまいます。これは、高齢者になると、筋肉量が減り、身体の水分保持能力が低下してしまうためです。

2. 高齢者が脱水を起こしやすい理由

1. 喉の渇きの認識がしにくい

通常は、身体の水分量が減ると、脳が喉が渇いていることを知らせてくれます。
しかし、高齢になると、脳の機能も低下してしまうため、喉が渇いていることに気づきにくくなってしまうのです。

2. トイレへの不安

トイレの介助が必要になったり、夜間や出先でトイレが近くなると困るからという理由で、水分摂取を自分で減らしてしまう方も多いです。

トイレに失敗してしまったときに、介護している人や、家族から怒られたりすると、余計に水分を摂りたがらなくなるため注意が必要です。


3. 食べる量が減っている

野菜や果物からも、水分をたくさん摂取できます。しかし、食事の量が減ることで、全体的な水分摂取が減ってしまうのです。

嚥下困難や腎機能が悪くなければ、スープを取り入れることで、水分や塩分を摂ることができます。

嚥下困難な方でも、アイソトニックゼリーなどであれば、味もついていてゼリータイプなので、安心して飲むことができます。

4. 筋肉の量が減っている

年齢が高くなるにつれて、運動する機会も減り、身体全体の筋肉の量が、減っていきます。

筋肉は、身体の中でも水分を多く含んでいる部分になるので、筋肉の量が減ることで身体に溜め込める水分量も減ってしまうのです。

5. 内臓の機能が低下する

高齢者では、腎臓の機能が下がってきます。腎臓では、身体に必要な水分は、再吸収することができます。

しかし、高齢者になると、再吸収される水分が減ってしまい、薄い尿が多くなったり、身体の水分が減ってしまうのです。

6. 薬にも注意が必要

高血圧などで飲んでいる利尿剤や、栄養補給のためのエンシュアリキッドなどは、身体の水分を減らしてしまうことがあります。

特に、このような薬剤を必要としている方は、少しずつでもいいので、こまめな水分摂取を心がけましょう。

7. 糖尿のある方は、要注意

糖尿病の持病がある方は、血液内の糖分を薄めるために、大量の水分必要とします。

また、最近の薬剤では、尿の中に糖分をだす薬も出ています。こちらの薬を使用している場合は、尿の量が増えるために、脱水が起こりやすくなります。


3. 持ち運びも便利なおすすめ水分補給ゼリー

嚥下困難な方や、ペットボトルを持ち運ぶのは、重いと感じている方も多いと思います。
そんなときにオススメなのがアイソトニックゼリーです。

味は、アクエリアスを薄めたような味で、OS 1のような塩味ではないので、とても飲みやすいです。クラッシュタイプで、嚥下困難な方でも利用することができます。
持ち運びも便利なので、散歩に行くときや、外出するときに、荷物にもなりません。

実際、嚥下困難な祖父や、畑仕事をする祖母にも、使ってもらっていましたが、お茶や水よりも飲みやすく、持ち運びに便利なので重宝しておりました。

特に、夏場にトロミをつけた飲み物は、なかなか喉を通りません。その点、クラッシュタイプの柔らかいゼリーとなっているので、喉越しも良く、若い世代が試しても飲みやすいです。

まとめ

高齢者が脱水になってしまうのは、本人の責任だけではなく、生理的な原因があるのです。

積極的に水分を飲みたがらないことにも、理由があることがわかりました。家族や周りの人は、少しでも飲みやすい物を準備したり、こまめに水分摂取を促す必要があります。

夏に限らず、いつでも脱水になる可能性があるので、1年を通して気をつけていきたいです。