会話をしていても聞き間違いが増えるようになったり、家族が声を大きくしないと聞こえなくなってきたら、集音器や補聴器などのサポートが必要になります。
今回は、集音器と補聴器の違いや、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、お伝えしたいと思います。また、集音器と補聴器のどちらを購入するべきなのか、本人の状態に合わせて使い方も解説したいと思います。
集音器・補聴器のどちらを購入すべきか迷われている方、メリット・デメリットを比較されたい方は、ぜひ参考にされてみてください。
1. 集音器と補聴器の違いとは?
集音器と補聴器の聞こえ方の違い
集音器は、すべての音を大きくする機械です。周囲の音をマイクが拾って、その人が聞こえやすい音量まで大きくします。雑音なども大きくなるため、耳に負担になることもあります。
補聴器は、人に合わせて調節をする精密機械になります。例えば、高齢になると高音が聞き取りにくくなります。そのため、補聴器を調整して、高音を聞き取りやすくすることで、その人に合った器具となります。
他にも、周りの雑音を聞こえにくくするなど、補聴器によって多くの機能がついています。
集音器と補聴器の扱い方の違い
集音器は、家電扱いとなっています。そのため、個別の調節などが必要ないため、ネットで簡単に買うことができます。
一方、補聴器は、医療機器に認められています。補聴器を買うときには、医師の診断を受けてから、専門スタッフのいるお店でフィッティングをして購入する必要があります。
2. 集音器のメリット
フィッティングが必要ない
集音器は、すべての音を大きくするツールのため、それぞれの聞こえにくい音の音量を上げるなど細かいフィッティングが必要ありません。
ネットなどでいつでも気軽に購入できます。
価格が安い
補聴器が数十万することと比べて、集音器は約2〜3万円で購入することができます。
3. 集音器のデメリット
細かい調節ができない
補聴器のように、個人の聴力に合わせるための医療機器ではないため、細かい調整ができないのが最大のデメリットです。
4. 補聴器のメリット
個人の聴力に合わせて調節できる
補聴器は、個人の聴力に合わせて調節をすることができる医療機器になります。そのため、すべての音を大きくする集音器と違い、周囲の雑音を減らしてメインの音を拾いやすくするなど、さまざまな調整ができます。
医療費控除対象となっている
補聴器は、医療機器として認められており、専門医から補聴器が必要な診断を受けてから購入することで、医療費控除の対象となります。
高価な買い物になるので、医療費控除対象はありがたいですね。
https://kaigo.link/entry/hotyouki-iryouhikouzyo-guide/how-much/
補聴器を医療費控除する手順はこちらの記事を参考にされてください。
5. 補聴器のデメリット
フィッティングが必要
補聴器は、ネットで気軽に買うのはお勧めできません。必ず専門スタッフがいるお店で購入し、フィッティングをするべきです。
アイセイ薬局の「きこえ」なら、自宅まで専門スタッフが無料訪問してくれます。フィッティングも行い、1週間の無料お試し期間もあるので、実際に使用して自分に合うかどうかも判断できます。
自宅近くに補聴器専門店がない方や、外出が難しい方は、ぜひ参考にされてみてください。
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価格が高い
補聴器は、 10万円〜数十万円かかるので、とても高いといえます。
しかし、耳の中に入るサイズの精密機器ともいえるので、非常に高度な技術が使われており、購入後もメンテナンスや調節をしてもらう必要があります。メンテナンスや調節は無料のところがほとんどなので、その分の費用が商品価格と考えると妥当とも言えます。
https://kaigo.link/entry/hotyouki-prices-and-market-prices/guide/
補聴器の価格についての記事はこちらになります。
購入後もメンテナンスや調節が必要
補聴器は、買って終わりではありません。本人の聴力は、期間が開くと、変わっていきます。
そのため、定期的なメンテナンスや調節が必要となります。
6. 集音器と補聴器はどちらを買うべき?
結論からお伝えすると、軽度難聴の方は、集音器でも良いと思います。中等度難聴以上の方は、補聴器をおすすめします。
理由としましては、集音器は、すべての音を大きくすることをお伝えしました。そのため、中等度難聴以上の方は、かなり音量を大きくする必要があります。集音器を使った場合には、雑音など全ての音が大きくなるので、耳に大きな負担となります。
集音器のおすすめの使い方としましては、必要なときに取り付けて、不必要な時は外しておくのがお勧めです。例えば、電話をするときに取り付けたり、テレビの音量を大きくすると家族が迷惑がる場合には、テレビを見るときに装着するなどです。
まとめ
集音器は、気軽に購入ができるのでとても便利ですが、難聴が進むにつれて、補聴器への変更も考慮する必要があります。
小さい声が聞こえにくくなったり、聞き間違いをするようになってきたら、軽度難聴の恐れがあります。まずは耳鼻科に行き、加齢によるものなのか、ほかの病気や原因があるのかを調べてもらい、集音器や補聴器の活用をしましょう。