突然親や家族が、介護を必要な状態になってしまったとき、自分の生活はどのように変わってしまうのでしょうか。
自分の生活や仕事を続けながら、介護をするのは可能なのか、悩んでしまいますよね。
在宅介護にともなう金銭的・時間的・精神的負担を、具体的にご紹介します。また、負担を減らすための、介護保険サービスの利用も、あわせてお伝えしていきます。
突然の介護には、不安も尽きないかもしれません。この先どうなってしまうのか、先が見えないこともあります。
しかし、介護後にも、自分の生活は続くことを忘れないでください。
例えば、仕事と介護が両立できるのか、生活にどんな変化があるのかを、この記事で考えてもらえたらと思います。
目次
1. 在宅介護の金銭的負担
在宅介護の金銭的負担は、月平均5万円くらいと言われています。
これは、介護に必要な備品の購入やレンタル、デイサービスなどの介護サービスの利用料、オムツや食事などの支出が挙げられます。
しかし、オムツも介護度によりますが、地域から補助金がでたりします。
様々な制度を知ることで、在宅介護の負担も減らすことができます。
2. 在宅介護に要する時間
在宅介護を行っている方の半数以上が、1日あたり5時間以上も介護に時間を費やしているといわれています。
また、半数以上の方が、自由にできる自分の時間は、3時間以下となっています。
介護内容にもよりますが、在宅介護の拘束時間は、かなり長くなると思っていた方がいいでしょう。
3. 在宅介護の精神的な負担
在宅介護の精神的な負担は、24時間休みがありません。
精神的負担を下げるためには、仕事を両立させることや、相談できる親族・ケアマネージャーを見つけることが、とても大切です。
4. 介護保険サービスの利用を検討
在宅介護の時間と精神的負担を減らすなら、介護保険サービスの利用をしましょう。
デイサービス
デイサービスなら、食事・入浴・レクリエーションまで行ってくれます。本人が楽しく感じてくれたら、自宅以外での生きがいを見つけることもできます。
認知症の方は、認知症デイサービスという症状に特化したサービス業者もあります。
ショートステイ
1日〜数日施設に宿泊することで、身の回りのお世話やケアを、プロのヘルパーが行ってくれます。
家族の息抜きや、仕事の出張・繁忙期、身内の冠婚葬祭で家を開けるときなどの利用がおすすめです。
訪問介護
自宅にヘルパーが来てくれることで、身の回りのケアをしてくれます。
最初は、本人も抵抗があるかもしれません。しかし、何回も同じ方が来てくれると、会話もはずみ、精神的なケアにもつながります。
5. 介護離職は、よく検討してから
介護を続けていると、仕事の両立に息詰まることもしばしばあると思います。
しかし、介護離職をした多くの人が、精神的・身体的な負担が、離職前より増えたと報告しています。
また、ご自分の人生は、ご家族の介護を終えてからも続きます。
介護離職後の再就職は、とても難しいと言われており、介護離職をしなければよかったと後悔する人も、とても多いのです。
まとめ
在宅介護は、とても大変です。自分の生活も、家族の介護度にはよりますが、大きく変わるかもしれません。
しかし、介護保険サービスを利用して、自分の生活を少しでも守ることも大切です。
大変な介護生活に、介護離職も考えてしまうかもしれません。しかし、自分の今後の人生を大事にするためにも、在宅介護と仕事の両立も検討してみてはいかがでしょうか。