仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

在宅介護は、何年続くものなのか?在宅介護の限界の見極め方は?

親や家族が要介護状態となったとき、この先何年続くかわからない在宅介護と、どうやって付き合えば良いのか不安になりますよね。

在宅介護を選ぶのか、施設介護を選ぶのかという見極めも、本人を想う家族だからこそ難しい部分もあります。

今回は、在宅介護は多くの人がどのくらい続けているものなのか、在宅介護の限界の見極め方について説明していきたいと思います。

まずは資料請求をしてみましょう

1. 在宅介護は、他の人たちは何年続いたのか?

生命保険文化センターは、過去3年間に介護経験がある人を対象に、在宅介護をどのくらい続けたかを調査しています。

結果としては、1年未満が13.8%、1〜3年未満が27.1%、3〜10年未満が42.8%、10年以上が14.5%となっています。平均すると、4年7ヶ月は、在宅介護を続けていたことがわかっています。

2. 要介護いくつまでは、在宅介護可能?

【要介護認定が3になって、ケアマネージャーからも施設の検討を勧められた】など、在宅介護は、要介護いくつまで続けられるのか悩みますよね。

結論としては、家族が介護をできるならば、要介護5でも在宅介護は可能です。しかし、要介護度が4や5になると、昼夜介護を必要としたり、医療ケアも受けなければいけなくなることも珍しくありません。
介護度が上がるにつれて、家族の負担は、大きくなってしまいます。

要介護3が施設検討のターニングポイント

佐賀県杵藤地区広域市町村圏組合の調べによると、要介護3を受けたときに施設へ入居する人が最も多いことがわかっています。
これは、身の回りのことが自力でできなくなってしまうことと、早めの施設入居をすることで、今後の長い介護生活に備えるためといえます。

3. 老人ホームの入居は、何歳からが多い?

多くの老人ホームでは、 65歳以上が入居可能年齢となります。しかし、老人ホーム入居前に在宅介護を行なっていることも多く、入居年齢には、ばらつきがあります。

厚生労働省と株式会社野村総合研究所による平成28年度の研究結果では、実際に老人ホームに入居するのは、70歳後半〜80代が多いことがわかっています。

実際には、年齢というよりも、認知症で徘徊や不潔行為がある・自力でトイレが行けなくなってしまったなど、精神的・身体的な介護がきっかけとなり入居されるケースが多いです。
しかし、一人暮らしの高齢者の場合には、見守りできる家族がそばにいないことから、早めの入居をされる方も多いといえます。

4. ずっと家族といたい…どうすればいい?

介護度が上がっても、家族と一緒にいたい…施設に入居させたくないと想う気持ちもありますよね。

介護度が上がれば、受けられる介護サービスの頻度も上がります。例えば、介護度5になると、午前中・午後・夜間の3回訪問介護が来てくれたりもします。

一方で、訪問介護は1回あたり2時間以内に終わってしまうので、それ以外の時間を家族が介護する必要がでてしまいます。家族や親族が、介護を行う体力と覚悟があるならば、在宅介護を続けることもできるかと思います。

他にも、寝たきりになり、障害者認定されている場合には、 24時間重度訪問介護を受けれることもあります。しかし、重度訪問介護は、高齢者向けではなく障害者向けのサービスのため、市区町村の認定を受ける必要があります。

✳︎ 重度訪問介護サービスとは?介護保険と併用できる?

✳︎在宅介護の限界はいつ?きっかけと、引き伸ばす方法とは

まとめ

介護は、あと何年続くのかがわからず、先の見えない不安が続くこともあります。また、計画が立てられないために、自分たちの仕事や子育てへの影響も考えてしまいます。

自分の家族の気持ちや生活を考えつつも、他の方はどのような介護期間や年齢であったのかということが、少しでも参考になればと思います。