私たちの身の回りでは、普段は気づいていないけれども、音により様々な情報を得ています。一方、聴覚障害の方は、多くの場面で、光や臭い、振動などの体感によって、必要な情報を得ています。
今回は、聴覚障害者の悩みとはどんなものがあるのか?また、聴覚障害者の悩みを解決すべく、聴覚障害者を助けるための便利グッズをご紹介したいと思います。
1. 聴覚障害とは?
聴覚障害とは、音がまったく聞こえないもしくは、聞こえにくい状態のことをいいます。人によっては、高い音域の音が聞き取りにくい方や、小さい音が聞こえない方など症状は様々です。
2. 聴覚障害者の悩みとは?
聴覚障害者の悩みは、日常生活に多く隠れています。具体的に悩みを挙げていきましょう。
インターホンが鳴っているのが気づかない
通常のインターホンは、音で来客を知らせるツールです。そのため、普通のインターホンでは、来客が来ても気付くことが難しくなります。
今は、後から紹介しますが、ワイヤレスチャイムを付けることで、光で来客をお知らせしてくれるものもあります。ワイヤレスチャイムなら、工事不要で後付けが簡単なので、とても手軽です。
話している内容がわからない
話の輪にくわわれなかったり、最近ではマスクのため口元が見えず、より話している内容が伝わりにくくなっています。
緊急時に電話ができない
緊急時に電話を使いたくても、対話式では内容を伝えることができません。
しかし、現在ではスマートホンに110番アプリを入れたりパソコンで通報することで、通話なしでも110番や119番を利用することができるようになっています。
車内放送や緊急放送に気づけない
電車のアナウンスや、緊急アナウンスなどの音声が聞こえないので、気づきにくくなります。
声をかけられても気づけない
落とし物をして声をかけられても、気付くことが難しいです。
アラームが使えない
音声アラームは聞こえにくいので、振動式のアラームなどを活用します。
3. 聴覚障害の悩みを解決する便利グッズご紹介
聴覚障害がある方は、音ではなく、視覚から多くの情報を取り入れていることがわかりました。それでも、宅配便のインターホンや、朝起きるアラームなど、まだまだ音が聴こえないと不便な場面も多いです。
次からは、聴覚障害を助ける便利グッズをご紹介したいと思います。
身体障害者手帳を持っている方は、条件を満たせば自治体の給付制度を利用することができるものもあります。
ワイヤレスチャイム
音ではなく光で、インターホンの来客を知らせてくれるチャイムです。面倒な配線が一切不要で、コンセントに差し込むタイプなら取り付けも簡単でとても便利です。
ワイヤレスチャイムは、光る面積が大きい商品を選ぶことと、玄関の外に置くことを考えると防水・防塵を選ぶことがおすすめです。
ワイヤレスチャイム 玄関ドアベル 電池不要 自動発電 音と光で呼び出し 7色提示led 防水防塵 4段階音量調節 介護 飲食店 玄関 浴室などに適用 最大200M無線範囲 送信機1 受信機2
屋内信号装置
屋内信号装置とは、火災警報器や呼び出しチャイム、赤ちゃんの声などを光や振動、わさび臭などの臭いで教えてくれる装置です。
厚生労働省 ホームページより
情報をキャッチする発信機とお知らせをする受信機で構成されていて、振動式の受信機などはポケットに入れて持ち歩くこともできます。
筆談グッズ
ワンタッチ消去できるメモパッドはとても便利です。薄くて軽いので、持ち歩きもしやすいです。
振動式アラーム
ベルマンアラームクロック プロ 多機能デジタル振動式目覚まし時計
強力な振動で、寝起きをサポートしてくれます。スヌーズも数分おきにできるので、寝坊防止になります。
他のメーカーでは、腕時計タイプもありますが、ベルマンアラームクロックと比べると、振動が弱く、起きれないという意見も多いです。
ベルマンアラームクロックプロは、超強力振動なので、少し高いですがとても役に立ちます。
振動式体温計
【シチズン】 振動体温計 わき専用 予測式+実測式 CTEB718V(1台)【3個以上お買い上げで送料無料になります(沖縄・北海道・離島を除く)】
体温計のピピッという音を、振動で教えてくれるタイプです。聴覚障害の方には、必須アイテムといえます。
まとめ
聴覚障害の方は、多くの場面で目や鼻、体感により情報を得ていることがわかりました。音を振動や光に変えることで、生活に多くの場面で役に立っていることもわかります。
身の回りに聴覚障害の方がいらしたら、ぜひ活用していただけたらと思います。