仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

要介護につながりやすい高齢者の骨折リスクと骨折原因は?

骨粗鬆症は、単にカルシウムの摂取不足だけではなく、性別や年齢、ビタミンDの摂取など様々な要因が合わさっておこります。

高齢者になると、転倒しやすくなるため、骨折リスクが上がってしまいます。骨折する部位によっては、寝たきりや要介護につながることもよくあります。

今回は、要介護につながりやすい高齢者の骨折リスクと、骨折原因、転倒・骨折しやすい場所などをお伝えしたいと思います。

1. 高齢者の骨折とは?

高齢者になると、筋力の低下により転倒しやすい状態になります。さらに、骨粗鬆症などで骨自体がスカスカでもろくなっていると、転倒により骨折へとつながってしまうのです。

また、高齢者で問題視されている低栄養状態の方も注意が必要です。低栄養により、皮下脂肪が薄くなり、クッションの役割が減ってしまいます。そのため、転倒したときに、骨折リスクが高まってしまうのです。

2. 骨粗鬆症に要注意

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは、単にカルシウムなどが足りていないから起こるものではありません。正常な骨というのは、古くなった骨を破壊して、新しい骨をつくるという働きを繰り返しています。

しかし、新しい骨をちゃんと作り出せていても、骨を破壊する働きが強く働いてしまうと、骨粗鬆症につながります。また、新しい骨を作る働きが鈍くなってしまっても、骨粗鬆症となってしまうのです。

特に女性は注意が必要で、閉経後は骨代謝が崩れて、骨粗鬆症になりやすくなります。

骨粗鬆症は治療が必要

骨粗鬆症は、女性は3人に1人、男性では8人に1人の割合で罹患すると言われています。しかし、実際に骨粗鬆症の治療を受けている人は、約20%と割合が低くなっています。

現在は、骨破壊を緩める薬なども発売されているので、早期発見・早期治療が必要です。また、最初は自覚症状がないために、途中で治療をやめてしまう人もいるので注意が必要です。

3. 骨粗鬆症予防の食事療法とは?

骨を作るには、カルシウムとビタミンDが必要になります。

カルシウムを多く含む食品

・乳製品→牛乳・チーズ・ヨーグルトなど

・魚介類→えび、小魚など

・海藻類→ひじき

・野菜類→大豆、小松菜、水菜、切り干し大根など

ビタミンDを多く含む食品

・脂の大きい魚→さけ、ぶり、さんまなど

・きのこ類→乾燥椎茸、エリンギなど

・鶏卵

・鳥の皮付き肉

活性化ビタミンDにするためには

食物由来のビタミンDを活性化させるには、腎臓などで代謝を受けることで活性化ビタミンD となります。そのため、腎臓病などがあると、骨粗鬆症になりやすくなってしまいます。

また、食事から十分なビタミンDを得ることは難しいと言われています。そのため、日光を浴びることにより皮膚からも活性化ビタミンDが作られています。

日光を浴びた散歩などは、活性化ビタミンDを作るのに有効と言えます。

4. 高齢者が転倒・骨折しやすい場所は?

国民生活センターの調べによると、高齢者の転倒の7割は住宅で起きていることがわかっています。そのうち8割は屋内で起きており、2割は屋外になっています。

屋内では、約半数が居室・寝室で起きています。特に夜中にトイレに行かれる方などは、ベッドに手すりをつけるなどの措置がおすすめです。

まとめ

骨粗鬆症は、女性は圧倒的に頻度が高いため、閉経後は定期的な検査が必要と言えます。背骨が曲がってきたり、身長が低くなってきたと感じたら、早めの検査をおすすめします。

また、家庭で起こりやすい転倒・骨折場所を理解し、予防することも大切です。