認知症は、脳の血流を改善して、神経伝達をスムーズにしてあげることで、進行予防や発症予防につながります。家で誰とも会話せずに過ごしているよりも、適度な運動を楽しみながら行うことで、記憶力の維持につながるといわれています。
今回は、認知症の予防・進行を遅らせるための運動リハビリ療法についてご紹介したいと思います。持病がある方は、症状に合わせて無理なく楽しみながら行ってみてください。
1. 運動リハビリ療法とは?
運動によるリハビリ、運動療法とは、自分で運動をしたり、動けない人は他の人が動かしてあげることで、筋力の維持や関節が固まるのを防ぐことができます。
運動によるリハビリや運動療法によって、心身ともに健やかになり、転倒予防にもつながると言われています。
2. 認知症の運動療法の種類とは?
ストレッチ
関節が固まらないように、適度に動かすことで、体の動きを滑らかにします。他にも、筋肉を意図的に伸ばして、固まりやすい筋肉を和らげます。
有酸素運動
音楽に合わせて軽い運動をしたり、水泳・ラジオ体操も効果的です。みんなで行うことで、より協調性も養えます。
複合的な運動
ステップを踏みながら、簡単な会話や計算をしたり、会話をしながら歩くなど、複数のことを同時に行うことで、脳への刺激になります。
3. 認知症の運動療法のメリット
認知症の運動療法を行うことで、心身ともにたくさんのメリットがあります。
生活習慣病の予防につながる
認知症の原因ともつながる生活習慣病も、運動を日々行うことで、予防もしくは改善につながります。つまり、認知症の予防にもつながるので、メリットが大きいことがわかります。
転倒・寝たきり予防につながる
筋肉や関節をほぐすことにより、転倒や寝たきり予防につながります。加齢が進むと、動作がうまくいかなくなり、転倒リスクも高まります。
寝たきりなどになってしまうと、認知症の発症リスクがあがるため、適度な運動は効果的です。
脳の血流を改善し、自身にもつながりやすい
運動をすることで、脳の血流がうながされ、記憶力の維持や向上に効果があることがわかっています。また、できなかったことができるようになったり、みんなで楽しみながら行うことで、コミュニケーションの向上や自信にもつながります。
まとめ
認知症は、薬だけでなく、運動することで脳への刺激が高まり、進行予防や発症予防にもつながります。
体調や持病に合わせて、できることを無理なく楽しく行うことが最も大切です。