外出するときに、トイレを気にするようになったり、無意識やふとした拍子に尿漏れするようになると、尿取りパッドやオムツの利用を意識するようになります。
今回は、自立〜要介護の方までの、大人用オムツ選びの基礎知識をお伝えしたいと思います。
介護の必要性ごとにおすすめのオムツのタイプもご紹介しますので、ぜひ参考にされてみてください。
1. オムツ選びの基礎知識
大人用オムツを選ぶときには、まず生活リズムや活動の度合いに合わせて選ぶことが大切です。
オムツ選びは、外側をカバーする下着の代わりのアウターの選択と、どのくらいの排泄をカバーするのかによって、尿取りパッドなどのインナーの選択も必要です。
2. 大人用オムツのアウターの種類
大人用オムツのアウターの種類は、大きく分けて、パンツタイプとテープタイプに分かれます。
パンツタイプ
自力で歩行や立ち上がりなどを行う場合には、パンツタイプが便利です。横漏れもギャザーにより防いでくれますし、ショーツと同じ感覚で着脱することができます。
サイズは、ウエスト【腰回り】でサイズを決めます。
テープタイプ
寝たきりが多くなった場合には、パンツタイプを装着することが困難になります。そのため、テープタイプが便利です。
また、痩せてきてしまい、ウエストがパンツタイプで合わない方も、テープタイプだと調節がしやすいというメリットがあります。
一方で、歩行をする場合には、動いているうちにテープやオムツがずれてきてしまい横漏れの原因ともなるため注意が必要です。
サイズは、ヒップ【胴周り】でサイズを決めます。
✳︎種類も把握したところで、オムツの正しい使い方も参考にされてみてください。
✳︎ ︎正しいオムツの当て方・使い方とは
3. 大人用オムツのインナーの種類
大人用オムツのインナーは、パンツ型オムツ専用のものと、テープ型オムツ専用のものなどがあります。
イメージをするならば、成人女性がはいている下着がオムツのアウターの役割となります。その中に、インナーオムツとして、生理用ナプキンを敷くようなイメージとなります。
パンツオムツタイプ専用インナー
パンツタイプ専用のインナーのため、利用しているパンツタイプオムツに装着することで、漏れを防ぐ効果が抜群です。
尿の量によって、長時間用や夜用も販売されています。
テープオムツタイプ専用インナー
テープオムツタイプ専用インナーは、カーブが少なく、オムツにフィットしやすい形状です。
2〜3回の排尿をカバーする少ない回数ものから、夜間用まで幅広いタイプがあります。
夜間用は、羽がついており、オムツの隙間からの尿漏れ防止の役割を担っています。
✳︎インナーは、正しい使い方をすることで、横漏れも防げます。
✳︎ ︎尿取りパッドの当て方・使い方とは
4. 介助の程度別オムツの使い分け
軽い尿漏れ
軽い尿漏れの場合は、普通のショーツに軽失禁パッドを当てるだけで十分です。大きなパッドや、オムツにすると、蒸れてかぶれる原因にもなります。
1人で立ち上がり・歩行可能な方
1人で外出をする方は、洋服にあまりひびかない薄型もしくは超薄型〜薄型のパンツタイプオムツがおすすめです。
超薄型を利用する場合には、パッドを当てずにそのまま使用するほうが、動きやすくつけ心地も良いです。
一部介助が必要な方
歩行や立ち上がりに解除が必要な方は、パンツタイプ厚型がおすすめです。薄型よりも吸収力が高く、長時間用利用することが可能です。
厚型タイプならば、パッドを併用するほうが、着脱の頻度も下がり、経済的なのでおすすめです。
生活の半分に、介助が必要な方
半分介助の場合には、厚型パンツタイプもしくは、動く時間はパンツタイプ、寝る時間はテープタイプに使い分けのできる 2wayパンツタイプがおすすめです。やはり、オムツ自体の交換頻度が下がるので、パッドの併用をした方がいいです。
動く時間帯は、テープタイプだとズレて横漏れの原因にもなります。そのため、日中だけでもパンツタイプになるものが使いやすいです。
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全てにおいて介助が必要な方
寝たきりで全介助が必要な場合には、テープタイプが便利です。オムツ交換の労力が減る上に、テープで胴回りの調節ができます。
ギャザー付きのパッドを利用すれば、横漏れ防止にも繋がります。しっかりギャザーを外側に出して、横漏れをカバーしましょう。
まとめ
大人用オムツは、使い分けをすることで、横漏れやかぶれを防ぐことができます。
正しい知識と、オムツの組み合わせで、快適な生活につながると良いなと思います。