仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

大人用オムツのかぶれと適切な交換頻度とは

近年のオムツは、性能がとても高く、抗菌・防臭加工されているものも多くなっています。また、瞬時に吸収し、蒸れにくい設計になっているため、昔のものよりもトラブルがおきにくくなってきています。

しかし、人によっては、オムツをすることでかゆみや、オムツかぶれ、褥瘡が悪化してしまう方もいらっしゃいます。

今回は、大人用オムツによるオムツかぶれと、交換頻度について説明したいと思います。

1. オムツの交換頻度は、個人差がある

オムツの交換頻度には、個人差があります。尿もれを気にして、下着の代わりに利用している方もいれば、寝たきりで全排泄をオムツでする方もいらっしゃるからです。

軽い尿もれの方

軽い尿もれが心配で、下着の代わりにオムツを当てている方の中で、【今日は濡れなかったから、明日もそのまま履こう】という方も多くいらっしゃいます。

たとえオムツが濡れていなくても、陰部は蒸れやすく、衛生面でも少なくとも1日1回は交換する必要があります。

また、日中の活動時間には、オムツからの臭いも気になりがちです。抗菌・消臭加工のオムツをおすすめします。


排泄をオムツのみでされる方

排泄をオムツのみでされる方は、日中は、尿取りパッドの交換が主になるかと思います。当てている尿取りパッドの吸収量にもよりますが、 3〜4時間おきには交換するのがベストです。
その際に、オムツが汚れていたら、交換してあげると、オムツトラブルを防ぐことができます。

また、排便をした場合には、オムツ自体の交換が必要となります。

排泄をオムツのみで行う方は、排尿回数や量も多くなるため、消臭効果のより強いオムツがおすすめです。

2. オムツ交換時の注意点

オムツや尿取りパッドを交換するときは、排尿・排便にかかわらず、ウェットティッシュやぬれた布などで汚れを拭き取る必要があります。
拭き取る方向は、前から後ろにかけて行うようにしましょう。

特に、女性は尿路感染症を引き起こしやすいので、衛生的にも、拭き取る方向に注意が必要です。

褥瘡の方・寝たきりの方

褥瘡については、ならないような予防・悪化しないための予防が最重要となります。

体位変換・体の圧力を分散させることはもちろんですが、オムツの交換頻度も大きな役割をします。腰やお尻の褥瘡には、他の方よりも早めにオムツを交換して、オムツの中の湿度が上がらないようにすることが大切です。

また、オムツを取り付けるときに、腰の部分でオムツが折り重なっていたり、臀部の上までしっかりカバーされていることも確認しましょう確認しましょう。

3. オムツかぶれとは

オムツかぶれとは、オムツで覆っている部分が赤くただれたり、痒みを引き起こしてしまう状態のことです。

オムツかぶれの原因は様々で、排泄物やオムツ内部の湿度、体の表面に常在しているカビ【カンジタ】が異常増殖しておこることもあります。他にも、オムツによる摩擦や、健康状態、季節的な要因でおこりやすくなることもあります。

4. オムツかぶれの予防とは

オムツの種類・交換頻度の見直し

オムツかぶれに最も多い原因は、オムツ内部の湿度になります。蒸れやすい夏場は、交換頻度を高くするなど、季節的な工夫も必要です。

他にも、排泄量やパターンに合わせてオムツの種類を変えたり、交換頻度を変える必要もあります。

✳︎ ︎大人用オムツ選びの基礎知識

オムツが正しく当てられているか

適切なオムツを使用していても、当て方が間違ってしまうと皮膚の負担につながります。

オムツが適切に当てられているか、今一度確認してみましょう。

✳︎ ︎正しいオムツの当て方・使い方とは

✳︎ ︎尿取りパッドの当て方・使い方とは

排泄ケアを見直す

排尿・排泄後に、拭き取りのケアをするときは、アルコールに過敏ではないか・拭き取りに力を入れすぎていないか見直しましょう。

施設入居や、寝たきりの方は、難しいですが、 1日1回は、陰部を水で洗い流してあげると、さらに効果的です。

5. オムツかぶれを起こしてしまったら

オムツかぶれの原因は、皮膚のただれだけではなく、カンジタや細菌性のものなど抗生物質や抗真菌薬が必要な場合もあります。

オムツかぶれがひどい場合には、早めに皮膚科や泌尿器科を受診することをおすすめします。

軽いかぶれの場合は市販薬もあり

症状が軽い場合には、皮膚を保護するワセリンや、炎症しているときには亜鉛華軟膏も効果的です。オムツを交換する都度、塗り直すことで炎症が治りやすくなります。

もし、塗り続けても悪化する場合には、細菌やカビの可能性もあります。そのときは、早めに専門の医師に受診しましょう。

✳︎ ︎オムツケアに絶対おすすめの便利グッズ


まとめ

性能が上がっている昨今の大人用オムツは、交換頻度を下げてもかぶれにくいと多くのメーカーがいいます。しかし、本人の排泄パターンやサイズに合わせないと、オムツトラブルにもつながりかねません。
特に、褥瘡は、一度なってしまうとなかなか治らない症状になります。

オムツに対して、正しい知識をつけて、トラブルを少しでも解決できたらと思います。