仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

認知症の診断基準とは?何科にいけばよい?

認知症が心配になってきたら、どこの病院にいけばよいのか、何科にいけばいいのか困ることもありますよね。

また、ただの物忘れによるものなのか、認知症の疑いがあるのかも気になるところです。

今回は、認知症の疑いがあったときに行くべきなのは、何科なのか。また、認知症の診断基準はどんなものなのかをお伝えしたいと思います。

1. 認知症の診断の流れとは?

認知症の診断基準は、会話や画像診断・一般検査や認知症テストなどを総合して行われます。これは、脳腫瘍などの他の疾患が原因ではないかどうかなど、じっくり診断することが必要だからです。

一般的な診断の流れとしては、
問診→一般検査→神経心理学検査・脳画像診断となります。

2. 神経心理学検査とは?

神経心理学検査という認知症テストのような検査になります。点数制で、一定の点数以下になると認知症の疑いになります。

長谷川式簡易知能評価スケール

神経心理学検査の中で、最も一般的に使われている方法になります。年齢や簡単な計算、日付などの質問に答えてもらう形になります。他にも、言葉の流暢性をみるために、知っている野菜の名前を答えるなどの質問もあります。

ミニメンタルステート検査

長谷川式と同じような簡単な質問に答えていく検査になります。その日の日付や曜日、何県にいるのかなどの場所や日付の見当識などをテストします。

時計描画テスト

時間を伝えて、時計を書いてもらう検査になります。時計の長針や短針の位置関係が適切かをみます。

3. 認知症の疑いがあったら、何科にいけばいい?

かかりつけ医に相談する

かかりつけ医では、認知症の確定診断はできないかもしれません。しかし、お医者さんのネットワークは様々ありますので、信頼おける病院への紹介をしてくれるかも知れません。

地域包括支援センターに相談する

かかりつけ医もいない場合や、紹介がもらえなかったときには、地域包括支援センターに相談してみましょう。他にも、地域の役場に、認知症の診断ができる医療機関を探していることを伝えると、教えてもらえることもあります。

認知症の確定診断できる医師

大きい病院では、物忘れ外来などの専門の科目が用意されていることもあります。しかし、一般的には、神経内科、精神科、脳神経外科、内科などに、確定診断できる医師が所属されています。
特に、神経内科は、脳内科の専門なので、おすすめです。

4. 認知症の診断を受けるときの心構えとは?

認知症の診断を受けに行くときには、本人が嫌がることもよくあります。そのため、本人には定期検診であることを伝えたり、信頼おける人・医師から、検査を促してもらうとよいかもしれません。

結果を聞くときには、本人1人では行かずに、家族も同席するようにしましょう。認知症は、早期発見・早期治療が大切です。

認知症の診断を受けたら、落ち込むのではなく、進行しないように予防していくことが何よりも大切と言えます。

まとめ

物忘れが気になるようになったら、専門医による認知症の診断を受けてみましょう。早めに発見することで、進行をゆっくりにすることができます。
認知症の診断は、終わりではなくこれからの付き合い方の始まりになります。ぜひ、今回の記事を参考にされて、ご家族に気になる症状があれば相談されてみてください。