仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

デイサービス、デイケアの違いをわかりやすく解説

デイサービスとデイケアは、どちらも在宅介護をされている方が受けることのできる、通って受ける通所サービスです。

名前は似ていますが、サービス内容や目的は、まったく違うものとなります。
特に、要介護1〜5の認定を受けている方は、どちらのサービスも受ける可能性が高いので、いざというときのためにも、しっかり理解しておくことが大切です。特にデイケアは、必要時、早めに受けることが最も効果的です。

今回は、デイサービスとデイケアの違いを徹底解説していきますので、検討中の方は、ぜひ参考にされてみてください。

目次

1. デイケアとは

デイケアとは、医師の指導の元でリハビリテーションを受ける通所サービスのことです。

たとえば、転倒して骨折してしまったとします。高齢者は、このような怪我で、自分で歩行が難しくなり、自宅の介護が難しくなることもあります。

寝たきりや介護状態が、これ以上悪くならないように、理学療法士作業療法士などの専門スタッフと共にリハビリを行うことができるのがデイケアとなります。

つまり、デイケアでは、専門的なリハビリを受けることにより、日常生活に必要な入浴や排泄、食事などの身体的・精神的機能を回復することを目的としています。


2. デイサービスとは

デイサービスとは、要介護認定を受けている方が利用する通所サービスのことです。基本的には、送迎がついており、自宅まで迎えに来てくれます。

デイサービスでは、食事や入浴などのサービスや、他の利用者同士でゲームをするなど、介護されている人の心身のケアを受けることができます。

自宅で過ごすことの多い高齢者のストレスや、孤独感を減らすだけでなく、介護している家族の負担を下げることも、目的としたサービスとなります。

人と人の関わり合いや、コミュニケーションの場は、心を豊かにしてくれ、脳の刺激にもつながります。

介護は、介護している家族も大変ですが、本人も出来なくなってしまった様々なことに、我慢していることが多いです。デイサービスは、お互いにとって、ストレスを溜め込まない良い機会とも言えます。


3. デイサービスとデイケアの料金比較

1. デイサービスの料金

デイサービスの料金の内訳は、
「施設利用料+食費や日用品+必要時加算あり」
となります。介護度ごとに、施設利用料は、料金の差がでてきます。いったいいくらぐらいかかるのでしょうか。

施設を5時間以上7時間未満利用した場合の施設利用料(1割負担)

・要介護1 → 588円
・要介護2 → 695円
・要介護3 → 801円
・要介護4 → 908円
・要介護5 → 1,015円

施設利用料に加えて、食費やオムツなどの日用品代、お風呂に入った場合の入浴加算などが追加になります。


2. デイケアの料金

デイケアの料金の内訳は、
「施設利用料+食費や日用品+必要時加算あり」
となります。

やはり、介護度で差が出る料金は、施設利用料となります。施設利用料は、いくらかかるのでしょうか。

施設利用料は、要支援・要介護によって異なります。たとえば、要介護で1割の場合を比べてみます。

施設を6時間以上8時間未満利用した場合の施設利用料(1割負担)

・要介護1 → 793円
・要介護2 → 956円
・要介護3 → 1,118円
・要介護4 → 1,279円
・要介護5 → 1,442円

デイサービスよりも、専門的なリハビリを必要とするデイケアのほうが同じ介護度でも高くなります。

また、追加の加算については、低栄養の方に向けた栄養指導などの栄養改善加算(167円)や、入浴をされた場合の、入浴加算(56円)などがあります。
(全て1割負担での金額になります)


4. デイサービスとデイケアの併用

デイサービスとデイケアの違いは、理解できたかと思いますが、怪我をしてしまった時など、併用できるのかどうかは重要なポイントです。

結論から言いますと、要介護1〜5までの認定を受けている場合は、デイサービスとデイケアの両方が介護保険の対象となります。

一方で、要支援1もしくは、2の方は、どちらか一方しか介護保険の対象にはなりません。

しかし、要支援の方で、両方のサービスを受けたい場合は、どちらかを自費として全額支払えば受けることもできます。


まとめ

症状が改善する可能性があるのならば、デイケアを早めに利用することが、今後の介護の負担を下げることにも繋がります。

脳の手術の後に、失語症を伴ってしまった母も、リハビリ病院退院をきっかけに、デイケアをすることでかなり会話を戻すことができています。周りからみると些細な変化でも、家族と本人にとっては、日々の喜びや大きな変化になります。

骨折や外傷などがおきても、諦めないことが、長く続く介護では重要です。家族にはできないプロの力が、デイケアでは受けることができますので、利用して実感してみてください。