噛む力が弱くなったり、飲み込むのが苦手になると、刻み食やペースト食などの介護食が必要となります。
介護食作りは、フォークなどでつぶすのも便利ですが、毎度行うのはとても大変です。そのため、フードプロセッサーやブレンダーなどの調理器具を使う事で、時間の短縮や労力の低下にもつながります。
今回は、介護食を作ることを目的として、フードプロセッサーやミキサー、ミルサーやブレンダーのメリットやデメリットについて説明したいと思います。
まとめて作り置きする方向けや、1食分の少ない量を行う方向けなど、用途に合わせてご紹介するので、ぜひ参考にされてみてください。
- 1. 介護食作りに便利な調理器具とは?
- 2. フードプロセッサーのメリット・デメリットとは?
- 3. ミルサーのメリット・デメリットとは?
- 4. ミキサーのメリット・デメリットとは?
- 5. ブレンダーのメリット・デメリットとは?
- 6. 結局介護食作りは、どれがおすすめなのか?
- まとめ
1. 介護食作りに便利な調理器具とは?
介護食は、噛む力や飲み込む力に合わせて、刻み食・ペースト食など食材を砕く必要があります。食材を砕く・みじん切り・ペースト・混ぜるためには、さまざまな調理器具が発売されています。
このような機能がある主な調理器具を分類すると、大きく分けて、4種類になります。
・フードプロセッサー
・ミルサー
・ミキサー
・ブレンダー
どれも、同じような感じに思われがちですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
2. フードプロセッサーのメリット・デメリットとは?
フードプロセッサーとは?
フードプロセッサーとは、主に食材の下ごしらえに使う調理器具になります。
フードプロセッサーは、付属の刃を交換することで、野菜や肉、魚などを細かく切ったり、みじん切りやスライスすることができます。他にも、食材をおろしたり、ペーストにするなど、介護食にも幅広く使うことができます。
フードプロセッサーのメリット
・一度にたくさん作ることができる
・生のにんじんなど、固いものでも簡単に砕くことができるので、食材の下ごしらえに最適
・刃を変えることで、さまざまな調理に幅広く使える→これがとても便利
・操作が簡単
フードプロセッサーのデメリット
・水分がないとうまく回らないことがある
・食材が少量だとうまく使えない
・機械任せなので、刻む大きさなど調節が難しい
・付属器具があるため、洗うのが大変
→食洗機対応の機種がほとんどない
【長期保証付】クイジナート DLC-192J(ホワイト) フードプロセッサーL
価格は少し高いですが、食洗機対応のフードプロセッサーです。食洗機対応は、お手入れが楽なので、とても便利です!
フードプロセッサーのまとめ
フードプロセッサーは、主に食材の下ごしらえに向いています。そして、付属の刃を変えることで、刻みからペーストまで幅広い調理に活用することができます。
また、一度にたくさんの量が作れるので、まとめて作り置きするときなどは、とても便利と言えます。
3. ミルサーのメリット・デメリットとは?
ミルサーとは?
ミルサーとは、一般的な名前ではなく、岩谷産業から発売されている食品ミルのことさします。ミルでは、ふりかけを作るときなど、乾き物を粉状にしたり、少量のソースを作るのにことができます。
ミルサーは、2枚の刃で切断するので、ミキサーよりも粗めの仕上がりになります。ミキサーでは、個体から液状に食材をしてくれるのに対して、ミルサーでは、食材を粒の残る程度に刻む事ができます。
ミルサーのメリットは?
・少量を砕くのに適している
・ふりかけなど粉でもできる
・小さめで、置く場所に困らない
ミルサーのデメリットは?
・たくさんの量はできない
・刻みなどの調節はできない
・刃があるので洗うのが大変
・つぶしにムラができやすい
ミルサーのまとめ
ミルサーは、少ない量をペースト状などにするのに適しています。一回量のおかずや、お粥などでも使う事ができますが、砕きにムラができやすいので、最後に確認が必要です。
4. ミキサーのメリット・デメリットとは?
ミキサーとは?
アイリスオーヤマ ボトルブレンダー 330ml グリーン PBB-330-G
(食洗機対応しているので、お手入れが簡単)
ミキサーとは、フードプロセッサーと同じだと思われがちですが、使う目的が異なります。ミキサーでは、食材を勢いよく混ぜることで、ペーストや、滑らかな液状にすることができます。
例えば、フードプロセッサーでは、固い固体を、とても細かい固体に変えることができるアイテムで、ミキサーでは、固体をペーストや、液状にすることができます。
ミキサーのメリット
・安価なので、買い易い
・使い方が簡単
・ポタージュやペースト状にしやすい
ミキサーのデメリット
・刃を変えることができないので、ペーストもしくは、液状にすることしかできない
・水分を加えないと食材だけでは使えない
・刃があるので、洗うときに大変
→我が家は、食器洗いで本体は洗ってます
ミキサーのまとめ
ミキサーは、安価で、ペーストやスープなどを作るのにとても便利です。一方で、みじん切りや硬さ調節などのさまざまな調理を求めるなら、フードプロセッサーの方がおすすめと言えます。
ミキサーを購入するときには、食洗機があるならば、食洗機対応が絶対便利です。
5. ブレンダーのメリット・デメリットとは?
ブレンダーとは?
ブラウン BRAUN MQ9035X ハンドブレンダー MultiQuick 9(マルチクイック 9) ブラック/シルバー[MQ9035X]
ブラウンのマルチクイックなら、ボタンの握り具合で、砕くスピードが変わるので、手の感覚で食材の刻み具合を簡単調節することができます。
ブレンダーは、軽くて使いやすく、鍋の中でも直接入れて使う事ができます。付属のアタッチメントを付け替えれば、つぶす・すりつぶす・混ぜる・泡立てる・砕く・刻むなど、マルチな調理に使う事ができます。
食材の状態を直接見ながら使えるので、刻み具合やペースト具合などを確認しながら使う事ができます。
ブレンダーのメリットとは?
・多機能で使いやすい
・鍋に直接いれて使う事ができる
・お手入れが楽
・置く場所をとらない
ブレンダーのデメリットとは?
・食材の量が多すぎると使いにくい
→食材の量が多い時は、刻むならフードプロセッサー、ペーストならミキサーの方が使いやすい
・量によっては、飛び散ることもある
ブレンダーのまとめ
ブレンダーは、やや高価なものが多いですが、 1人分の介護食などを作るには、とても使い勝手が良いといえます。
鍋に直接いれて使うこともできるので、洗い物も少なくて済むようになりますし、他の調理器具よりも、食材を見ながら砕く事ができるのは、大きなメリットです。
6. 結局介護食作りは、どれがおすすめなのか?
介護作りの目的によっても、お勧めは異なります。まとめて作り置きしたいならば、大量の食材を砕く事ができるフードプロセッサーやミキサーがおすすめです。ミキサーよりは、フードプロセッサーの方が、刻み〜ペーストまで、多機能となります。
1食分の食事を作るときに使うなら、ブレンダーやミルサーがおすすめです。ミルサーよりもブレンダーの方が、多機能なので刻み〜ペーストまで作るにはおすすめです。
まとめ
介護食作りには、調理器具を使う事で、時短と労力を大幅に減らす事ができます。介護食をまとめて作り置きするのか、都度用意するのかによっても、適切な調理器具は変わります。
ぜひ、お家で使う目的に合わせて、使いやすい調理器具を選んでみてください。