2017年の厚生省の調査によると、75歳以上80歳未満の方で、要介護認定を受けているのは、約1割しかいないことがわかっています。
逆に言えば、残りの9割は、要支援や自立した生活を送ることのできる人ともいえます。つまり、入居条件を満たさないため、数多くの介護付き施設には、入居することもできず、自宅に住み続ける高齢者が増えているのです。
今回は、介護をそこまで必要としないアクティブな高齢者におすすめの、シニア向け分譲マンションについて詳しく説明していきたいと思います。
特に、施設で受けることのできるサービスやメリット・デメリットについてわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にされてみてください。
まずは資料請求してみましょう
- 1. シニア向け分譲マンションとは
- 2. 受けられるサービス
- 3. 初期費用と月額費用
- 4. シニア向け分譲マンションのメリット
- 5. シニア向け分譲マンションのデメリット
- 6. こんな人におすすめ
- まとめ
1. シニア向け分譲マンションとは
シニア向け分譲マンションとは、バリアフリー対応で、スパやプール、フィットネスなどアクティブな高齢者向けの設備が揃っている分譲マンションになります。
施設によっては、病院がマンション内に入っていたりなど、高齢者が安心して暮らせるような設備が充実しています。
また、購入には、年齢制限や介護度の制限もありません。そのため、今住んでいる家が、バリアフリー対応でなかったり、不便な場所にあって住みにくい方などには、新たな家としておすすめです。
2. 受けられるサービス
シニア向け分譲マンションには、施設スタッフやコンシェルジュが常駐しています。
受けられるサービスとしては、施設職員による見守りや掃除・洗濯・専用レストランでの食事などの生活支援を受けることができます。
また、電球の交換や宅配便の預かりなど、生活相談にものってくれます。また、緊急時には、職員が部屋に駆けつけてくれるなど、緊急対応もしてくれます。
施設によっては、介護サービス業者や、病院・医師と提携している施設も多く、介護面・医療面でも安心して過ごすことができます。
3. 初期費用と月額費用
初期費用
シニア向け分譲マンションの初期費用は、マンション購入額になるため、かなり高額となります。
一方で、中古のシニア向け分譲マンションも出てきているので、中古マンションとして購入することもできます。
月額費用
管理費・修繕積立金が毎月かかります。
管理費は、コンシェルジュや施設スタッフのサービス費用もかかるので、一般相場よりも高めになります。
4. シニア向け分譲マンションのメリット
所有権がもてる
シニア向け分譲マンションは、所有権になります。そのため、購入後に不要になった場合、売却や賃貸に出したり、子供に相続として残すこともできます。
毎月家賃を払う利用権方式の有料老人ホームや、賃貸形式のサービス付き高齢者向け住宅との大きな違いとも言えます。
高齢者向けの設備が整っている
手すりやバリアフリーが整っていて、安心・安全に暮らすことができます。また、各部屋に非常ボタンがあり、何かあったらすぐに施設スタッフが来てくれるのも安心です。
レクリエーション・サークル活動が豊富
プールや大浴場、フィットネスジムなど、有料老人ホームにはない施設も充実しています。また、生花教室や茶道、カラオケや囲碁・歌謡など、レクリエーションも豊富です。
季節によっては、遠足やイベントなど、サークル活動もあるので、いつまでも若々しく暮らすことができます。
自由度が高い
シニア向け分譲マンションは、通常のマンションと生活スタイルは同じになります。そのため、買い物や外出などは、制限なく自由に過ごすことができます。
5. シニア向け分譲マンションのデメリット
購入費用がかかる
シニア向け分譲マンションは、所有権が持てる分譲のため、購入費用がかかります。
病院の近くや、駅近などの利便性が良い場所にあることが多いので、マンション自体の料金が高めになります。
修繕積立金がかかる
施設入居時は、家賃・管理費がかかることも多いですが、シニア向け分譲マンションは、修繕積立金もかかります。
基本的にマンションと同じなので、購入後も、管理費・修繕積立金が毎月発生します。
選択肢が少ない
シニア向け分譲マンションは、まだ建物数があまり多くないので、住みたい地域になかったり、予算を超えてしまうこともよくあります。
しかし、特に都心部であれば、中古物件もでていますので、お得に買えることもあります。
売却した時に、売りにくい時がある
購入した場所によっては、売却したいときにすぐに売れないこともあります。
分譲マンションを購入する時と同じように、資産となる場所にあるのか・売却したときに大幅に値段が下がらないのかも、よく検討して購入することをおすすめします。
6. こんな人におすすめ
資産を残したい人
シニア向け分譲マンションの 1番のメリットは、所有権になることです。購入後は、売却やリフォーム、賃貸に出すこともできます。
資産として活用したい方には、おすすめといえます。
新しい出会いを求める人
シニア向け分譲マンションは、サークル活動が活発なので、新たな出会いにもつながります。サークル活動の一例としては、バスによる遠出ツアーや、クリスマス会などがあります。
他にも、ヨガや茶話会・囲碁・俳句など、日々レクリエーションが充実しています。
また、住んでいる人達が、自立して生活できる方ばかりなので、コミュニケーションも問題なくとることができます。
高齢者の青春の場としても、シニア向け分譲マンションは、おすすめです。
安心して自由に暮らしたい
老人ホームのような介護の必要はないけれど、他の人の見守り付きなど、安心・安全に過ごしたい人もシニア向け分譲マンションがおすすめです。
見守りやサービスは付いているものの、基本はマンションと変わらないので、自由度もとても高いです。
自宅が不便で設備が不十分
自宅がバリアフリーにできなかったり、駅やスーパーから遠いなど、生活に不便な方には、おすすめです。
新たな住まいの選択肢の1つとして、資産になるシニア向け分譲マンションの購入を検討してもいいかもしれません。
購入資金に不安があるときには、住んでいる自宅を資金に変えるリバースモーゲージや、リースバックを検討することもできます。
まとめ
シニア向け分譲マンションは、生活を充実させたい人や、自分の家で過ごすことに不安な人におすすめです。
一方で、まだ施設数が少なく、選択肢が狭まれてしまうのはデメリットとなります。
これからの高齢化社会において、介護が不要な生き生きとした高齢者も増えていくと予想されます。そのような方々のためにも、シニア向け分譲マンションも需要が高まるのではないかと考えます。