仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

在宅介護中の方必見!薬局でかかる薬代を安くする方法とは?

高血圧や糖尿病などの持病があると、薬は必要不可欠なものとなります。しかし、毎月かかる薬代が高すぎると感じてしまうこともしばしばあるかと思います。

また、介護している場合には、薬代以外にも介護サービス費用や通院費など出費が多く、あと何年続くのかも不安になりがちです。

今回は、在宅介護をしている方におすすめする薬代の減らし方についてお伝えしたいと思います。

1. 薬代節約の大基本はジェネリック

ジェネリック医薬品とは?

ジェネリック医薬品とは、特許が切れた後に薬効が同じ成分を同量使って作られた後発品になります。何が違うの?とよく聞かれますが、違うのは、薬の添加物と製法になります。

ジェネリック医薬品は、あやしいんじゃないの?と思われがちですが、ジェネリック医薬品も、国から定められた効果や安定性などの試験をクリアしたものだけが、販売されることになっています。

そうは言っても、本当にジェネリックが信頼できるのか不安な方は、薬剤師が解説するジェネリックと先発医薬品の違い についてで、メリット・デメリットも解説しています。

ジェネリックでどのくらい安くなるの?

ジェネリックで出てくる価格差は、もともとが高い薬かどうかと、その人の負担割合でも大きく異なります。

例えば、花粉症でよく耳にするアレグラ60mgを例に考えてみましょう。

アレグラ60mgは、1錠52.5円で1日2回飲みます。30日分では、60錠なので、
52.5✖️60=3,150円となります。 3割負担の方で、950円となります。

ジェネリックのフェキソフェナジン60mgトーワだと、1錠18.1円となります。
18.1✖️60=1,086円となります。 3割負担の方で、330円となります。

これが、1回2錠で1日3回飲む薬だったら、差額は3倍となります。ジェネリックの差額は、元々の薬の値段との差だけでなく、薬の飲む種類が多い人、薬の量が多い人ほど差額が出やすいともいえます。

2. セルフメディケーション税制を活用しよう

セルフメディケーション税制とは、一部の市販薬を利用したときに、所得控除を受けられるようにした制度です。
これは、病院にかかるほどではない体調不良などのときに、市販薬を利用することで、自分の健康を維持するためにできた国の医療費対策となっています。

セルフメディケーション税制では、認められた市販薬の年間購入金額が、 12,000円以上であった場合に、所得控除を受けることができます。【88,000円が限度額】

セルフメディケーション税制を受ける場合には、所得税・住民税を支払っていて、特定の健康診断を受けていることが条件となります。また、購入した領収書が申請に必要となりますので、注意しましょう。

3. 高額療養費制度の活用

高額療養費制度は、高価な薬を使っている場合や、長期入院予定がある方には、特に必要な制度です。

高額療養費制度では、毎月にかかる医療費が一定額を超えた場合に、超えた分だけ後から支給される仕組みになっています。

一定額については、個人所得によって違いますので、加入されている保険組合【健康保険組合協会けんぽ都道府県・市町村国保後期高齢者医療・共済組合など】に問い合わせる必要があります。

4. 残薬の整理をして薬代を減らそう

ずっと同じ薬を使っていると、1ヶ月分以上血圧の薬が余ってきている…など、残薬も多いかと思います。

現在、国の医療費が膨れ上がっており、全国民の自宅にある残薬を活用すれば、年間3300億円の薬剤費を削減できると推定されています。そのぐらい自宅に残薬がある人が多いことがわかっています。

残薬がある場合には、薬の数を計算しておくか、実物を持参して処方医に伝えましょう。
もし、病院で伝えにくいときには、薬剤師にも相談できます。薬剤師は、処方医に連絡をして、日数を減らしてもらうお手伝いをしてくれます。

薬にも効果を発揮するための使用期限がありますので、溜め込まずに早めに使ってしまいましょう。

5. 薬局を訪問する時に気をつけたいこと

薬局を訪問する時、時間帯やお薬手帳の有無によっても、お会計が高くなってしまいます。

時間外加算は3割負担で120円かかります

薬局以外でも、病院なども時間外加算は発生します。薬局では、以下の時間に時間外加算・休日加算が発生します。

※平日は19時〜翌朝8時
※土曜日は13時〜翌朝8時
※日祝日、年末年始(12/29~1/3)は終日

1割負担の方で約40円、3割の方では120円ほど高くなってしまいます。

お薬手帳持参は3割負担で40円〜50円安くなる

お薬手帳とは、今までどんな薬を飲んでいるのか記録している手帳になります。持参してもらうことで、飲み合わせや残薬、重複している薬がないかなどチェックすることができます。

現在では、お薬手帳をしっかり活用してもらうためにも、持参するとお会計が安くなるようになっています。

具体的には、以下の通りです。

1. 原則3カ月以内に同じ薬局に再度処方せんを持参し、お薬手帳を持参すると、43点

2. 以前来局したときより、3ヶ月以上たっていたり、お薬手帳を忘れた場合は、57点

3. 特別養護老人ホームの入所者の場合43点

つまり、1に該当した場合には、 1割負担の方で10円〜20円、3割の方では、40円〜50円安くなります。

町薬局よりも、大きな病院の前の薬局の方が安いことも

薬局は、それぞれの機能に合わせて調剤基本料が決められています。これは、いろいろな病院から処方箋を受け取っているかという基準があります。

大きな病院の前の薬局は、門前薬局とも呼ばれ、目の前の病院から集中して処方箋を受けています。そのため、多くの場合で調剤基本料が1割負担の方で10円〜30円分安く設定されています。