有料老人ホームに入居させたいけれど、一度入居すると、外出や外泊が難しくなるのでは?と心配されている方も多いです。年末年始や思い出旅行など、施設外での家族の時間も作ってあげたいですよね。
今回は、有料老人ホームの外出・外泊の注意点や、認められないケースについても、わかりやすくお伝えしたいと思います。
また、細かい内容については、よくある質問も用意したので、参考にされてみてください。
まずは資料請求してみましょう
目次
1. 外出・外泊は、基本的に自由
外出・外泊や、旅行については、家族が同行して届出を出している場合は、基本的に自由となります。
届出については、施設にもよりますが、前日や長いところでは4日前までに提出しなければいけないことが多いです。また、安全のために、外出する時間や、外泊する場所・連絡先を伝える必要があります。
また、介護度が低く自立に近い場合は、単独での外出も認められます。散歩や買い出し、通院などを済ませることができます。
2. 外出・外泊が認められないケース
入居している状態によっては、外出や外泊が認められないケースもあります。
付き添う人がいない
本人が自立や、要支援であれば問題ないかもしれませんが、要介護認定を受けている場合は、付き添う人がいないと外出・外泊は難しいです。
認知症の症状が強い場合
認知症の症状が強いと、環境の変化が受け入れられなかったりするため、外泊については、難しいとされることがあります。
外出時間外の場合
有料老人ホームによって、外出や戻り時間は決められています。早朝や深夜など時間外は、老人ホームを出ることができません。
一方で、24時間外出が可能なところもあります。ホームによって変わりますので、確認しておきましょう。
外泊日数が長い場合
外泊日数は、老人ホームごとに最大日数を決められていることがあります。あまりに長い外泊や旅行は、各老人ホームが決めている規定を超えてしまうかもしれません。
3. 外泊しても入居費用はかかる
老人ホームでは、週末だけ家に帰る方もいらっしゃいます。しかし、外泊しても入居費用は変わらずかかりますので、注意してください。
4. 外泊の注意点は?
外泊中も月額費用はかかる
外泊をしても、施設の月額費用は変わらず発生します。食費については、いつからいつまで必要ないかを伝えておけば、費用がかかりません。
薬の持参を忘れずに
外泊するにあたって、必要分の薬は、施設からしっかり受け取ることを忘れないようにしましょう。
特に、戻り予定の日の薬は、【朝昼夕】どのタイミングまで持ち合わせるかしっかり確認しましょう。
近くの医療機関を確認
特に、旅行に行くときは、地域の医療機関を調べてから行くようにしましょう。
怪我や体調の急変から、緊急でかかる可能性もあります。医療機関の受け入れ時間や、緊急対応しているかどうかまで確認しておくと安心です。
精神的な負担にならないように
有料老人ホームでは、しっかりした日常リズムで生活されています。
旅行などの外泊により、不慣れな場所となったり、食事の時間がバラバラになる可能性があります。
高齢者の場合は、リズムが狂うとストレスや疲れにつながるため、なるべく老人ホームの生活時間と合わせて過ごす必要があります。
5. よくある質問
入院した場合、月額費用は払うのか?
入院した場合でも、有料老人ホームに籍を置いている場合は、基本的に入居費用の支払いが発生します。
契約者が外出を認めない場合、他の家族は連れ出せるか?
契約者(例えば息子)が、外出や外泊を認めていない場合は、他の親族といえども、連れ出してあげることはできません。
老人ホームが契約違反となってしまうので、まずは、本人が外出できる状態なのかと、契約者の意向を確認しましょう。
旅行先で施設職員にお土産を買いたがる
昔の人は特に、お世話になっている方にお土産を買いたがります。迷惑となる場合は、【職員にとりあえず渡す→あとで家族に返してもらう】という流れがでいるので、スタッフに伝えましょう。
ただし、勝手に他の入居者には、配らないようにしましょう。食事制限や栄養管理をされている人もいますので。
まとめ
外出・外泊は、ずっと同じところで生活する本人にとって、リフレッシュや生きがいにもつながります。
しかし、やり方を間違うと、心身共に疲れさせてしまうこともあります。また、基本的に外出・外泊は自由ですが、施設によって日数や時間など、規定があるところもあります。
慣れるまでは、早めに職員に相談し、施設の規定や本人の生活状況をしっかり汲み取ってから、計画しましょう。