仕事と介護の両立を応援するブログ

これから介護世代が増える中、育児や仕事と両立していく子供世代も増加します。いまそのような状況になっている方・これから可能性のある方に向けて、介護とはどのようなことなのかをわかりやすくお伝えできればと思います。

処方箋をファックスするだけ!薬剤師が薬を届けてくれるサービスとは

大きな病院だと、ヘルパーさんやご家族に付き添ってもらって診察に行くだけでも、数時間かかることもよくあります。

また、訪問診療してくれる先生から処方箋がでたときに、薬局にいくのは難しいことが多いです。そんなときには、介護保険が利用できる薬剤師訪問サービスが便利です。

今回は、薬剤師が家に来てくれる訪問サービスの内容・料金・メリットについて、実際に薬剤師訪問サービスをしていた経験をもとに、ご説明したいと思います。

処方箋の薬をヘルパーさんやご家族に頼んでいる方や、大きな病院の前の薬局で長時間薬を待っている方などには、とてもおすすめのサービスとなります。

1. 薬剤師訪問サービスとは?

薬剤師訪問サービスとは、足が悪い方や薬局に薬を取りに行くことができない方が、介護保険医療保険を使って受けられるサービスです。

薬剤師が自宅に訪問することにより、ヘルパーさんの同行時間の短縮や、ご家族が薬局に立ち寄らなければいけない手間がなくなります。

2. どんな人が利用できるのか?

訪問サービスを利用できる条件は、「通院が困難で、医師が必要と認めた患者」となります。
介護保険は、持っていても持っていなくてもサービスを受けることができます。

また、勘違いされやすいですが、訪問診療をしてもらった処方箋だけではなく、町医者や大学病院などの院外処方箋についても使えるサービスとなります。

3. 薬剤師訪問サービスの料金は?

薬剤師訪問サービスは、使う保険によって名称が異なります。

介護保険を利用する場合には、「居宅療養管理指導」と呼ばれます。1割負担の場合は、自己負担として、 344円~507円+薬代が発生します。
これは、毎月の介護保険支給限度額には影響しない別枠として捉えられています。

介護保険を持っていない方は、医療保険を利用します。その場合は、「在宅患者訪問薬剤管理指導」と呼ばれます。1割負担の場合で、自己負担金額は、 290円~650円+薬代となります。

薬局にヘルパー同行してもらう時間や、家族に交通機関を使って取りに行ってもらうことを考えると、かなりお得と言えます。

4. 薬剤師訪問サービスのメリットは?

薬剤師訪問サービスは、まだあまり知られていないサービスですが、さまざまなメリットがあります。

私も認知症から難病で在宅介護を受けている方まで、幅広く薬剤師訪問サービスを行っていました。そのときに、メリットがたくさんあったので、ご紹介したいと思います。

残っている薬を整理できる

薬剤師訪問サービスは、訪問したあと、処方医に患者様の状態を報告することになっています。

薬剤師が自宅に訪問して、薬が残っていた場合には、医師に報告して次回処方日数を減らしてもらうなど、残薬整理を行うことができます。

これだけでも、減らした薬分だけお会計も安くなるので、お得と言えます。

カレンダーなど薬の管理ができる

薬剤師が自宅に訪問したときに、薬をカレンダーにいれたりすることもできます。ほかにも、一包化といって、薬を朝食後などの服用時点ごとにパックをして持っていくこともできます。

また来た時に、残った薬はないかなど確認するので、その方に合った薬の管理方法を提案したりもします。

本人が薬の必要性を知ることができる

多くの認知症の方や、高齢者の方は、薬を飲みたくない・飲まないなど、服薬拒否になりがちです。特に、家族の方からうながすと、頑なに飲まなくなる傾向にあります。

薬のプロと呼ばれる薬剤師から、なぜ薬を飲まなければいけないのかなどを直接本人に伝えることができるので、本人も今以上に必要性を知ることができます。

副作用のチェックができる

医師は診察時間も限られているため、なかなか話ができずに終わってしまうこともあります。

実際過去に、大きな病院からの処方箋で薬剤師訪問サービスをしていたときに、睡眠薬を飲み始めてからふらつきが強くなったという方もいらっしゃいました。これは、本人はあまり認識されてなかったのですが、話しているうちにそういえば…という感じで教えてくれました。

薬剤師訪問サービスは、訪問したあとに医師に報告して、残薬や薬の効果・副作用のフィードバックを行います。

その方も睡眠薬は、半分ずつ飲むことになり、ふらつきも改善されていきました。

飲みやすい薬を選ぶこともできる

カプセルが飲みにくい、錠剤が大きすぎるなど、高齢になると唾液が少なくなるので薬を飲むときのトラブルも多くなります。

同じ薬でも、粉やラムネのように口の中でとける口腔内崩壊錠、ゼリーなど様々な種類があったりもします。

飲みにくい薬がある場合には、薬剤師が医師と相談して、剤形を変えることもできます。

5. 薬剤師訪問サービスの流れは?

薬剤師訪問サービスは、すべての薬局が行っているわけではありません。しかし、大きい病院の前の薬局などは、やっている可能性が高いです。

まずは電話をしてみましょう

まずは、お願いしたい薬局に電話をして、薬剤師訪問サービスを受けたい事を伝えてみましょう。

医師に診察時に伝えましょう

薬局が具体的に決まったら、診察の時に薬剤師訪問サービスを使うことを伝えましょう。薬剤師訪問サービスでは、薬剤師が医師と連携しながら患者様を見守るサービスとなります。

薬剤師が家に来る具体的な流れとは

具体的な流れとしては、処方箋をもらったあとに、薬局にファックスしてもらいます。【大きな病院だと、病院内の会計近くにファックスも置いてあったりします】

薬局に電話をして、ファックスをした旨と、薬剤師訪問サービスを受けたいことを伝えるとスムーズです。

薬が用意し終わった後に、薬剤師が自宅へ訪問し、薬の説明や残薬確認、お薬カレンダーなどの配薬をしてくれます。

最後に処方箋の原本とお支払いをして終了となります。

まとめ・体験談

遠距離介護や在宅介護をしているご家族は、介護保険が使えるサービスをもっと活用することで、さまざまな負担を減らすことができます。

本人が服薬拒否をする場合や、薬局での待ち時間が長い場合などは、薬剤師訪問サービスがとても便利です。

薬剤師訪問サービスを行っていた時には、ケアマネージャーに協力してもらい、一冊の介護ノートを作っていました。訪問した時に薬剤師からみた問題点や改善点を記載して、交換ノートのようにヘルパー・ケアマネージャーにも、本人の様子や心配事などを記載してもらっていました。

これはケアマネージャーの協力もあり実現した一例ですが、薬剤師訪問サービスは、薬を届けるだけのデリバリーとは違います。本人に向き合って説明や管理もしてくれるプロのサービスになりますので、ぜひ参考になれば嬉しいです。

ネットで安全に薬を買うための注意点と方法

セルフメディケーションが普及し、医師の診察なしに一部の医療用医薬品が、買えるようになりました。さらに、 2014年からは、薬のネット販売も認可され、薬局に行かなくても薬を買うことができます。

一方で、ネット販売で薬を購入するときには、販売業者が信頼性のおける会社であるか識別する自己責任がでてきました。

今回は、ネットで安全に薬を買うための注意点と方法について、薬剤師が説明したいと思います。

1. ネットで買える薬の種類

ネットで買える薬とは

ネットで買える薬は、処方箋がないと使えない医療用医薬品と、発売原則3年以内のスイッチOTC以外の薬になります。

スイッチOTCとは

スイッチOTCとは、処方箋が必要な医療用医薬品の中でも、長年安全性が確認されたものに対して、処方箋なしで市販に売ることのできる薬です。例えば、アレグラやロキソニンなどが有名です。
スイッチOTCは、原則発売後3年間は、薬局で薬剤師による対面販売が義務付けられています。しかし、 3年をすぎると、ネットでも販売することが許可されています。

2. 一般販売医薬品の種類

一般販売されている医薬品には、1類・2類・3類などの記載があるのはご存知でしょうか。これは、副作用のリスクなどに合わせて、段階的に決められているものになります。

自分が購入したい薬が、どのような分類に入り、どんな注意点があるかを確認して見てください。

第1類医薬品

効果も高いですが、副作用が起こると、日常生活に支障をきたす程度の健康被害が出てしまう可能性があるため、特に、注意が必要な薬です。
例えば、ガスター10やロキソニンなど、処方箋でも利用されていた医療用医薬品が多く含まれます。

第2類医薬品

多くの方が利用する風邪薬や、解熱鎮痛剤などが第2類医薬品に含まれます。
リスクとしては、副作用などにより、日常生活に支障をきたすほどの健康被害が、出る可能性があるといわれています。

第3類医薬品

副作用のリスクが比較的少なく、安心して使いやすい薬になります。例えば、ビオフェルミンなどの整腸剤や、ビタミン剤などが分類されます。

3. ネットで医薬品を買うメリット

ネットで医薬品を買うメリットは、忙しくてもいつでも購入できることです。スムーズに購入することで、早めの治療をすることができます。

また、ほかの店舗や商品と比べることができるので、期限がより長いものや必要数だけ入ってるものなどを選ぶこともできます。

他にも、育毛剤やデリケートゾーンの薬など、プライベートな薬に関して、ほかの人の目を気にせず購入することもできます。

ネットで医薬品を買うことは、時間がない方や自分でゆっくり確認して購入したい方には、とても便利です。

4. ネットで医薬品を買うデメリット

ネットで医薬品を買うデメリットは、商品が明確に決まっていない時などです。たくさんの種類が販売されているので、何を買えばいいか自己判断が難しくなります。

また、販売業者の中には怪しい業者もいるため、安全なお店を見分ける必要があるところもデメリットとなります。

5. 悪質販売サイトの見分け方

ネットで薬を購入するのは、とても便利ですが、そのサイトが安全かどうか見極めにくいというデメリットもあります。

悪質販売サイトかの見分け方には、いくつかの注意点がありますので、購入する前にチェックするようにしてください。

・店舗の正式名称や住所が載せてあること

・店舗の開設者や自治体など、許可証の内容が載せてあること

・相談窓口の連絡先があること

・実際の店舗の写真があること

・勤務薬剤師などの氏名があること

6. 副作用が起こってしまったときには?

副作用が疑われるとき

副作用が疑われるときには、まず薬の中に入っていた添付文書と呼ばれる説明書で、該当する副作用の報告があるか確認しましょう。

また、判断がつかない時には、購入したネット販売業者の問い合わせに連絡をして相談したり、必要なら医師の診察を早めに受けましょう。

重い副作用になってしまったら

入院を伴うような重い副作用がでてしまったときには、医薬品の副作用による救済制度があります。
詳しくは、医薬品副作用被害救済制度について を確認してみてください。

まとめ

医薬品をネットで購入できるようになり、とても便利になりました。一方で、安全な薬や業者を自分で選ぶことが必要になってしまったともいえます。

初めて使う薬などは、薬局で対面購入するのもおすすめです。ネットで医薬品を購入するときには、悪徳業者でないか、薬は自分に合ってあるのかを確認してから購入しましょう。

サプリメントの正しい使い方と選び方とは?

日本でもセルフメディケーションの意識が高まっているため、サプリメントの使用する方の割合は、年々増加しています。

サプリメントを使用することで、足りていない栄養を補うことができます。

今回は、サプリメントと医薬品の違いや、正しいサプリメントの選び方、おすすめの飲むタイミングについて、薬剤師が解説していきたいと思います。

これからサプリメントを始めてみようという方や、サプリメントをなんとなく飲んでいる・飲む種類が増えてきたという方は、ぜひ参考にされてみてください。

1. サプリメントと医薬品の違いとは?

サプリメントも医薬品も、カプセルや粉末など見た目は、どちらも似ています。しかし、サプリメントと医薬品は、作り方や効果などに多くの違いがあります。

サプリメントを適切に使うためにも、サプリメントと医薬品の違いをしっかり認識しておくことが必要です。

医薬品とは

医薬品とは、動物実験や健康な人での治験などを重ねて、効果や副作用について様々な試験に合格したものだけが販売できるものになります。

つまり、医薬品とは、厚生労働省の定める様々な審査を通過して、効果や有効性が科学的に承認できたものになります。

サプリメントとは

サプリメントとは、健康食品の一種であり、足りない栄養を補うためのものになります。
そのため、サプリメントは、病気そのものを治したり予防する目的ではなく、健康を維持するための栄養補助食品となります。

効果が認可されているサプリメント

サプリメントの中には、健康維持などの効果が認められているサプリメントもあります。

「トクホ(特定保健用食品)」や「機能性表示食品」と表示されているものは、一定の効果が認められているため、広告やネットなどにもその効果を載せることが許可されています。

2. 正しいサプリメントの選び方とは?

自分に足りていないものを理解する

サプリメントを選ぶときには、自分に足りていないもの・必要な栄養素をしっかりと確認してから選ぶことが大切です。特に、サプリメントを組み合わせて使うときには、成分の重複や飲み合わせの確認も必要です。
まずは、自分に合ったものを必要最低限から使用することが大切です。

目的別に選ぶ

サプリメントを選ぶときには、サプリメントのもつ目的を理解して選ぶとわかりやすいといえます。サプリメントを目的別に分類すると以下の通りとなります。

・栄養成分を補うもの:マルチビタミン

・健康維持のためのもの:青汁等

・目的が明確なもの:ダイエット、不妊

ご自分が何のためにサプリメントを飲むのかを、大まかな目的から考えて、必要な成分を割り出してみてください。

体験談やレビュー、広告を鵜呑みにしない

体験談やレビュー、広告については、個人差があります。1つの参考適度に留めておくことが大切です。

3. サプリメントを飲むタイミングとは?

サプリメントを飲むタイミングは、商品に明確に記載されていなければ、基本的には飲みやすいタイミングで飲んでしまって構いません。

より吸収を良くするためには、サプリメントは、水溶性の成分のものと脂溶性の成分のものがあります。脂溶性の成分としては、ビタミンDやビタミンE、魚の脂などは脂溶性になりますので、食後の方が吸収が良いと言われています。

サプリメントには、様々な成分が複合的に含まれていふことが多いので、1日数回に分けるものであれば、 1日2〜3回食後に服用がおすすめです。

たとえば、水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンBなどは、一度に飲んでも数時間しか体にとどまることができません。そのため、数回に分けて飲んだ方が吸収がよくなるといえます。

4. サプリメントの効果は?

サプリメントは、栄養を補うことを目的としているため、残念ながら効果を表示することはできません。【トクホなどを除く】

では、まったく効果がないのか?と言われると、そんなこともないのです。

例えば、便秘、体調が悪い、肌の調子が悪いというときの原因は様々で、栄養不足や栄養の偏りが原因のこともあります。そんなときには、体に合ったサプリメントで、栄養を補うことで症状が軽くなることもあります。

サプリメントは医薬品ではないため、効果を表示することはできないのですが、個人に合ったものを必要な分だけとることが大切です。

まとめ

サプリメントは、栄養を補う目的で使われていますが、満足度が高くリピートされる方も多くいらっしゃいます。

まずは、使用目的や自分に何が必要かを明確にしてから、必要なサプリメントにスポットをあてて開始することが大切です。

スイッチOTC医薬品の見分け方とは?メリット・デメリット、節税について徹底解説

セルフメディケーション税制という節税対策が始まってから、スイッチOTCという言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか。

すべての市販薬がスイッチOTCと呼ばれるわけではなく、医療用医薬品として使われていて、安全性が確認されたものだけがスイッチOTCとして一般販売されるようになります。例えば、ロキソニンなどが有名です。

今回は、スイッチOTCとはどんなものなのか?セルフメディケーション税制に申請できるスイッチOTCと一般薬の見分け方について薬剤師が説明していきたいと思います。

また、スイッチOTCネット販売でも購入できるようになりました。そのため、スイッチOTCを安全に購入する方法、メリット・デメリットも解説するので、よく理解した上で利用されてみてください。

スイッチOTCを利用することで、病院に行く時間がない人も、早めのセルフ治療をスタートすることができます。ぜひ参考になさってみてください。

1. スイッチOTCとは?

スイッチOTCとは、処方箋で医師から処方されていた医療用医薬品が、薬局で医師の処方なしに買えるように転換【スイッチ】された医薬品のことになります。

ちなみに、OTCとは、Over The Counterを意味するため、薬局のカウンター越しに購入できることを指します。

例えば、イブプロフェンやアレグラなど、今までは医師の処方で貰えていた薬も、現在では薬局で購入することができます。基本的には、スイッチOTCになってから3年間は、薬剤師からの服薬説明が必要になります。

2. セルフメディケーション税制と医療費控除とは?

セルフメディケーション税制と医療費控除とは?

現在では、基本的に年間10万円以上医療費がかかった人【年間所得200万円以下を除く】は、医療費控除対象となります。また、スイッチOTCを年間1,2000以上買った人は、セルフメディケーション税制の対象となるのです。

医療費控除をおこなうか、セルフメディケーション税制を利用するかは、申請の際にどちらかを選ぶことになっています。

病院で薬を貰うことが多い方は、医療費控除を、薬局でスイッチOTCを購入することの多い方は、セルフメディケーション税制がお勧めです。

スイッチOTCの見分け方とは?

スイッチOTCは、禁煙補助薬やニキビの薬、アレルギー薬や鎮痛剤、湿布など、多くのものがスイッチOTCとして発売されています。

スイッチOTCの見分け方は、スイッチOTCの箱そのものに、【セルフメディケーション税控除対象】マークがつけられています。

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第一三共ホームページ

他にも、薬局のレシートには★印が表示されるようになっているので、レシートを取っておいて、あとで確認することもできます。

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第一三共ホームページ

3. スイッチOTCは、ネット販売もされている

発売から3年過ぎるとネット購入できる

スイッチOTCは、発売から原則3年間は、薬局での対面販売となります。しかし、3年の経過を過ぎると、インターネットでも販売が可能となるのです。

安全に購入するには?

スイッチOTCは、元々処方薬として利用されていたため、効果も良いですが、副作用の可能性もあります。薬局で購入するときには、自分の症状やアレルギー歴などをしっかりと伝えてから購入してください。

また、ネット販売で購入するときには、ネット販売店の信頼性が重要です。何かあった時の相談用窓口があるか、担当の薬剤師の名前はあるのか、期限が表示されているかなど細かく確認してから購入しましょう。

多くの方が、スイッチOTCを使えば治ると考えるのですが、人によっては別の病気や症状によるもののこともあります。

例えば、風邪薬を3~5日間使っていても、一向に良くならないという場合には、抗生物質などが必要になっているケースなど、医師の診察が必要かもしれません。不安であれば、OTCを購入した薬局もしくはネット店舗の薬剤師に相談してみてください。  

4. スイッチOTCにはどんなものがある?

スイッチOTCは、2021年現在、医療用医薬品からスイッチされた特定の88成分を含む約1800品目が対象となっています。

例えば、胃酸を抑えるガスターや、解熱鎮痛剤のロキソニン、アレルギー薬のアレグラなどがよく聞かれる飲み薬です。

外用剤としては、水虫用のラミシールや、カンジタ用のフェミニーナ、口のヘルペス用のアラセナ軟膏などがあります。

5. スイッチOTCのメリットとデメリット

スイッチOTCのメリットとは?

スイッチOTCのメリットは、忙しいときにも、医師の診察を受けることなくスピーディーに購入できることです。他にも、現在ではセルフメディケーション税制が認められているので、たくさん使う方は、節税対策にもなります。

また、自分で薬を選ぶことができるので、使い慣れている薬を常備しておくこともできます。

スイッチOTCのデメリットとは?

スイッチOTCのデメリットは、商品ごとに価格が違うことと、たくさん種類がありすぎることです。自分でネットなどで初めて買うときには、どの薬を選べば良いのか難しいともいえます。

そのため、初めて使うときには、薬局で対面販売を受けてから、自分に合ったものを探すことがおすすめです。

まとめ

スイッチOTCを利用すことで、症状が出た早い段階からセルフ治療することができます。また、繰り返すカンジタなどの症状ならば、常備しておくことで安心感もあります。

スイッチOTCを理解して、自分に合った薬を安全に使用してみてください。

服薬指導とは?活用して薬の知識や悩みの解決につなげよう

「今日は風邪ですか?」「血圧はどうですか」など、なぜ病院で話したことを薬局でまた聞かれなければいけないんだと思ったこともあるかもしれません。

薬局では、服薬指導とよばれる患者様に合った薬を適正使用してもらうために情報提供を行う義務があります。そのため、患者様の今の状態を確認する必要があるのです。

一方で、面倒だなと思われる服薬指導ですが、患者様にもメリットがあります。状態を詳しく話すことで、薬の量や用法はその人に合っているのか、生活習慣に原因はないのかなどを客観的に判断し、悩みの解決に繋げられることもあります。

今回は、服薬指導とその流れ、服薬指導の活用法について薬局薬剤師が説明したいと思います。

記事を読んでもらえたら、次に薬局に行く時には、今までとは違った視点から服薬指導を受けることができるようになるかと思います。

1. 服薬指導とは

服薬指導とは

服薬指導とは、医師からの処方箋を元に調剤したあと、薬剤師が患者様に薬の効果や効能、飲み方などの情報提供することをいいます。

1つの薬には、さまざまな効果効能があるので、患者様に合わせた説明を服薬指導で行います。そのため、一般的な知識だけでなく、より専門的な指導を受けることができる機会です。薬に対して気になることがあれば、服薬指導のときに聞いてみましょう。

服薬指導は一般薬でも

病院には行かずに、薬局で頭痛薬や胃腸薬を買ったことがある人も多いと思います。商品名が決まっていれば良いのですが、何にしようか迷った時、薬剤師に相談して決める人もいますね。

特にロキソニンなどの第一類医薬品を売るときは、服薬指導が義務付けられています。薬の正しい用法用量だけでなく、その方に相応しい薬かどうか、話をしながら判断しています。

2. 服薬指導の流れとは?

医師の処方箋に沿って調剤する薬局薬剤師は、処方箋と患者様の年齢、性別、お薬手帳をみながら、飲み合わせや適量かを判断します。
薬をチェックし終えたら、服薬指導になります。

服薬指導では、いろいろなことを伺うこともあります。

・今日はどうされましたか?
・血圧はどうですか?
・血液検査は受けていますか?

患者様にとっては、医師に確認してるから再確認されて不愉快だと思われる方も多いかもしれません。しかし、薬剤師の多くは、この服薬指導から、薬が適正に処方されているか、その人に合ったものが出ているのかを客観視して確認しているのです。

薬によっては、肝臓などに負担がかかるため、定期的な血液検査が必要と決められているものもあります。他にも、抗生物質だけの処方の場合には、量や種類、日数なども症状によって使い方がさまざまです。

服薬指導が終わると、薬歴に患者様の薬の使用状況などを記録します。服薬指導で疑問に思うことがあると、医師に連絡をして確認することもあります。

3. 服薬指導で患者側が聞くべき内容とは?

服薬指導を受ける時には、医師に聞けないもしくは、聞き忘れたことを積極的に聞いてみましょう。たとえば、以下のような疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

・こんなに薬を飲んでいていいのか?
・この薬の効果は?
・実は一緒に飲んでいる薬がある…
・薬を飲んでいるのに数値が下がらない
・最近体調がおかしいけど、副作用か?

基本的に処方薬は、必要最低限の薬が出ています。しかし、薬の効果や持続する必要性を理解していないと、飲み間違いなどにもつながります。

例えば、血栓予防の薬が出ている場合には、心筋梗塞脳梗塞を起こさないような予防としてでています。
昔の薬は飲み忘れても数日効果が続きましたが、薬によっては、出血の副作用を防ぐために効果時間が短くなり、飲まなければ、リスクが高くなります。

他にも、飲んでいるのに数値が下がらない場合には、生活習慣を具体的に見直す必要があるかもしれません。

服薬に疑問がある場合には、薬局で確認してもらうことで、悩みの解決にもつながります。

4. オンライン服薬指導とは

オンライン服薬指導とは

2020年9月1日から認められた一般的なオンライン服薬指導とは、遠く離れた場所でも、テレビ電話などの通信機器を使って、薬剤師から患者様に情報提供ができるようになりました。

そのため、医療体制の整っていない地域の方や、家から外出することのできない状態の方でも、オンライン診療や服薬指導を利用することができるようになりました。

オンライン服薬指導のやり方

オンライン服薬指導は、オンライン診療もしくは、在宅・訪問診療を受けた方が対象となります。

また、医療体制の整っていない地域以外の場合は、服薬指導を受けたことのある薬局から、同じ薬もしくは、似ている効果のある薬のみ受けることができます。
やり方は、顔や動きを認識できるテレビ電話やスマホアプリなどを利用して行われます。

医療体制の整っている地域ならば、薬剤師が訪問して服薬指導をする方法もあります。訪問して服薬指導する場合には、訪問診療だけでなく、大学病院や町医者の院外処方箋でも行うことができます。→詳しい記事はこちらから

コロナ対応のオンライン服薬指導とは

現在では、一般的なオンライン服薬指導とは別に、コロナ対応のオンライン服薬指導も認められています。

こちらは、完全なる特例措置となっており、環境が整っていれば、すべての病院や薬局でオンライン診療を行うことができます。
また、服薬指導も電話やファックスなどの情報が確認できる状態であれば、顔や動きの確認もありません。

流れとしては、オンライン診療を病院で受けたあとに、指定した薬局からオンライン服薬指導を受けるという流れになります。処方箋のやりとりは、医療機関が連携して行うので、患者様の手元には医師の処方した薬が届く形になっています。

まとめ

服薬指導は、面倒なので、すぐに終わらせてしまう患者様も多いかもしれません。しかし、疑問に思うことは、服薬指導でたくさんのことが解決できるといえます。

在宅を行なっている薬局ならば、チューブの発注や疑問・悩みなども相談に乗ってくれます。他にも、薬以外の生活習慣の改善についても、相談になることもできます。

病院では聞きそびれたこと、聞けなかったことがあれば、家に悩みを持ち帰らずに、服薬指導を活用してみてください。

医薬品副作用被害救済制度の対象と、請求期限とは?

医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を用法用量を守りながら使用したのにも関わらず、副作用が出てしまったときに利用できる制度です。

高齢になると特に、内臓の機能が低下しやすく、副作用が出る可能性も高くなります。

誰でも起こり得ることなので、いざという時のために知っておいてほしい医薬品副作用救済制度の対象や請求期限について、薬剤師が解説していきたいと思います。

1. 医薬品副作用救済制度とは?

医薬品副作用救済制度とは

医薬品副作用救済制度とは、正しい使い方で医薬品を使用したにも関わらず、副作用が出てしまったときに助けてくれる制度です。

認められる副作用の程度としては、副作用により入院が必要となった場合や、日常生活が著しく制限された場合、死亡した場合などの3種類になっています。

医薬品副作用救済制度は、82%に支給されている

平成24年〜28年の間に、医薬品副作用救済制度を申請した方のうち、約82%の方が支給されていたことがわかっています。

不支給として認められなかった方の理由としては、以下の通りです。

・医薬品の副作用とは認められなかった

・医薬品の適正使用がされていなかった

・入院するほどの副作用とは認められなかったなど

認知率がとても低い

厚生労働省平成28年度に調べた情報によると、医薬品副作用救済制度の認知率は低く、【知っている】と答えた一般国民は、8.6% 、【名前は聞いたことがある】と答えた方は、20.9%となっています。

医師や薬剤師の認知率は、95% を超えており、一般国民にも、制度を普及していく必要があるといえます。

2. 医薬品副作用救済制度の対象とは?

医薬品副作用救済制度の対象は、病院から処方された薬や、薬局で購入した医薬品が対象となります。一方で、抗がん剤や、免疫抑制剤などの一部の医薬品は、制度の対象外となっています。

他にも、直接体に使用しない殺虫剤や殺鼠剤、体外診断薬や、カラーコンタクトなども対象外となっています。

3. 医薬品副作用救済制度の請求期限とは?

入院が必要となった場合

医薬品副作用救済制度の請求期限は、入院や私生活が著しく低下した場合の医療費・医療手当 については、 5年以内となっています。

生活が著しく低下して、障害が認められた場合

副作用により障害が認められた場合には、障害年金と障害児養育年金 については、請求期限は定められていません。

副作用により、亡くなられた場合

遺族年金・遺族一時金・葬祭料 の請求は、死亡のときから 5年以内となっています。

もし、死亡前に医療費、医療手当、障害年金又は障害児養育年金の支給決定をされていた場合には、死亡のときから 2年以内なので、注意しましょう。

4. 医薬品副作用救済制度の申請方法

誰がどこに申請するのか

医薬品副作用救済制度の申請は、副作用が出てしまった本人もしくは、死亡してしまった場合には遺族のうち最優先順位の人が、 PMDAに直接行うことになっています。

申請に必要な資料とは

申請に必要な資料としては、副作用の発現・症状や経過について、明らかに原因となるであろう医薬品との因果関係を記載したものが必要となります。

具体的には、医師の診断書と、適切に薬を使用していたことがわかるように、投薬・使用証明書をPMDAに提出します。

もし、副作用の治療を行った病院が2か所以上担った場合には、すべての病院の担当医師に診断書を作ってもらう必要があります。

  請求書、診断書などの用紙はPMDAから送ってもらうこともできますし、PMDAホームページから無料ダウンロードもできます。

まとめ

医薬品を使っていて、重篤な副作用が出てしまった場合には、国からの救済制度があることをもっといろいろな人に知ってもらうべきだと思っています。

薬局に勤めていたときも、 1度だけこちらの制度について患者様から相談をいただいたことがあります。薬剤師の認知度は、97%以上と高く、1番身近な相談相手とも言えます。気になった方は、ぜひ薬局で相談してみましょう。

副作用で悩まされている場合や、近くにそのような方がいらした場合には、ぜひ制度をお伝えして、活用していただけたらなと思います。

漢方薬と西洋薬との違いは?漢方薬のメリット・デメリットを徹底解説

先生から漢方薬を出されたけれども、他の薬と何が違うのか?漢方薬と西洋薬は一緒に飲んでもいいのか?など、多くの方が疑問に持たれています。

今回は、薬剤師が、漢方薬と西洋薬の違いや、漢方薬のメリット・デメリット、正しい使い方について説明していきたいと思います。

漢方薬のことをすこしでも知って、良い治療に繋げられればと思います。

1. 漢方薬とは?

漢方薬とは、生薬とよばれる植物や鉱物を2種類以上組み合わせて調合した薬になります。身近なものでいえば、シナモンや生姜なども漢方薬の成分として使われています。

漢方薬は、1つの種類でも泌尿器や血圧、更年期などさまざまな効果を期待することができます。その人それぞれに合わせて調合されることが、最適な漢方薬を選ぶポイントとなります。

2. 漢方薬と西洋薬の違いとは?

成分の違い

漢方薬と西洋薬は、効果を示す成分に違いがあります。漢方薬は、生薬と呼ばれる植物や鉱物を調合して作られているのに対し、西洋薬は、効果が出る成分を化学的に合成して作ったものになります。

治す力の考え方の違い

漢方医学は、その人それぞれの体や気持ち、内臓の状態などに合わせて処方が変わります。症状の一部を完全に治していくと言うよりは、自身のもつ力を強めることで、体質改善や自己の力によって治していくという考え方になります。

西洋医学は、痛みがあるならば痛みだけに効く痛み止めを処方するなど、症状があるところだけにスポットを当てて治療していくやり方になります。

現在では、漢方医学と西洋医学を組み合わせながら、スポットと全身の治療を掛け合わせて行われています。

3. 漢方薬のメリットとは?

漢方薬のメリットは、病名がつかないような症状でも使うことができるので、治療の導入が早いと言えます。

他にも、更年期などの体全体的な症状や、免疫を強めるなどの自分の力を強める効果は、西洋薬よりも期待できます。

4. 漢方薬のデメリットとは?

漢方薬のデメリットは、即効性のあるものが少ないため、効果をすぐに感じることができない点です。しかし、逆に言うと少しずつ体質改善されていくので、長期で使うこともできます。

また、さまざまな成分が配合されているので、何がしっかり効いているのかわかりにくい点もデメリットです。同じ症状でも、その時の体調などによって処方されるものが変わるため、余っている薬が使えない時もあります。

5. 漢方薬の効果的な飲み方とは?

漢方薬の効果的な飲み方は、お腹に何も入っていない食前や食間に飲むことがベストです。他の薬や食べ物に吸収が邪魔されないので、より効果が出やすいと言われています。

また、〇〇湯という名前の漢方は、ぬるま湯などに溶かして飲むと効果が出やすいと言われています。漢方の香りを嗅ぎながら、薬を飲むことで、その漢方本来の飲み方に近くなるからです。

しかしながら、お湯で飲むのは面倒だったり、難しいという方は、コップ半分より多めのお水で飲むことで、十分効果が発揮できるので安心してください。

まとめ

漢方薬は、体質改善や体の調子を整えるためにもとても有効といえます。一方で、その人に合っている薬であること、体調に合っていることが大前提となります。

漢方が処方されたときには、メリット・デメリットをよく理解した上で、根気よく飲むことが大切といえます。